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僕が精神科医になった頃の摂食障害は、もっぱら拒食が多く、過食はむしろ辺縁的な症状であった。当時は... 僕が精神科医になった頃の摂食障害は、もっぱら拒食が多く、過食はむしろ辺縁的な症状であった。当時は「神経性食思不振症」と言われ神経症のカテゴリーにあったが、背景は統合失調症であることも少なからず見られた。 神経症の「神経性食思不振症」と統合失調症の「神経性食思不振症」では何が違うかといえば、後者では対人接触性に問題が見られるのである。症状はそこまでの差はなかった。統合失調症の「神経性食思不振症」とは言え、幻覚も妄想もないからである。厳密に言えば、統合失調症であった時点で、もう「神経性食思不振症」とは言わない。すべては「統合失調症」が優先されるから。 当時の専門書では、経過中に過食がみられると予後不良と言われた。そういう風に書かれていたということは、やはり過食は誰にでも見られない症状であったと思われる。僕は当時、あんがい過食エピソードも伴うものだなと思った。そこまでは珍しい所見ではなかった。た
2008/01/18 リンク