注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
◆ピーター・ウィンチ『倫理と行為』(勁草書房、1987) ひとまず読了。ウィンチという人の仕事には全く... ◆ピーター・ウィンチ『倫理と行為』(勁草書房、1987) ひとまず読了。ウィンチという人の仕事には全く詳しくないので、こういう本だとはちょっと予想しなかったな。これはかなり異色。ウィトゲンシュタインの哲学的アプローチにヴィーコのような歴史的視点とシモーヌ・ヴェイユの倫理的眼差しを重ね合わせるといったようなその構えも異色とは言えるだろうけれども、それ以上に、(ウィンチ自身の言葉を借りれば)「哲学者が哲学者として語りうるようなことはもはやそれほどないように[…]思われる」(p. 283)領域に果敢に切り込んでいくといったその足取りには、ちょっと呆気に取られる。 本書の内で、第二論文「未開人の理解」をはじめとして前半部分に収められた諸論文は、意味や理解、合理性といった諸概念をめぐる社会哲学的考察ということで、『社会科学の理念』の問題圏に接するもの。そして、『論考』における意志概念の取り扱いを
2010/02/16 リンク