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今回は、古代日本の形成において、海がどのような役割を果たしてきたかを見る。 海の国際政治学の先駆者... 今回は、古代日本の形成において、海がどのような役割を果たしてきたかを見る。 海の国際政治学の先駆者である故曽村保信・東京理科大学教授は、『海の政治学』を1980年代に著した。その中で、日本は黒潮の流れによって作られたと書き始めている。フィリピン東岸から日本列島の太平洋側に沿って流れ、房総半島沖を東に抜ける黒潮は世界最大規模の海流である。この流れに乗って北上することは比較的容易だが、これに逆らって進むことは原始的な帆船の時代には難しかった。 これまでの考古学の研究によれば、日本人の祖先は、日本列島がまだ大陸と地続きだった更新世に移り住んだ原住民に加えて、縄文時代に黒潮に乗ってやってきた南方系の渡来人、および弥生時代に朝鮮半島を経由してたどり着いた大陸系の渡来人などを中心に形成された。曽村氏は、日本民族の形成過程の特徴として、渡来人たちが通商の動機を持たずに日本列島に定住するようになったことを
2013/05/17 リンク