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総務省、BS/CS 2K放送にもHEVC圧縮が利用できる改正案。パブコメ開始
2024年12月26日 17:00
総務省は26日、BS/CS 2K放送にもHEVC方式を利用できるようにする改正案の意見募集(パブリックコメント)を開始した。期間は2025年1月29日まで。
今年12月の「デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会 衛星放送ワーキンググループ取りまとめ」において、「HEVC方式を2K放送に使用する選択肢を設ける制度整備を実施することが望ましい」との取りまとめ案を受けて行なわれるもの。
総務省では昨年11月から、衛星放送の新たな活用やインフラコストの低減などを話し合う「衛星放送ワーキンググループ」を開催。その中で、限られた周波数帯域の有効活用案として、HEVC方式の採用が検討されてきた。
現在2K放送では、映像符号化方式として「MPEG-2」方式が使われているが、4K/8K放送で利用されている「HEVC」方式に比べて圧縮効率が悪い。HEVC方式にすることで、より少ない周波数帯域幅で同等の質の映像を放送することができるようになる。
また、共通の符号化方式を使用することで、2K放送と4K放送が同じ中継器を使うことができるようになり、帯域再編の簡素化やインフラコストの低減が期待されている。
なお上述の取りまとめ案では、「将来的な制度の運用や放送事業者における新しい設備等の導入、HEVC方式に対応した受信機の普及、視聴者への周知等については、関係者が連携して引き続き検討を行っていく必要があると考えられる」とも記されている。
今後総務省では、提出された意見を踏まえ、省令改正の所要の手続きを速やかに進めていく予定という。