■味見が嫌になる時
実家で暮らして、母にご飯を作ってもらっていた頃
「ごめん。味見してないから」という一言にいつもイラついている自分がいた。
原因がわかっているなら、「味見」すればいいじゃないかと、思っていたし、言ってもいた。
時がたち、私が料理を作るようになった。
1日に何種類も作っているともう味見しているどころではない。
匂いと作業でお腹もいっぱいになってくる。
でも、お腹は減る。自分が作った料理意外の料理を食べたいと思うようになった。
味見が嫌になるほど母は料理を作ってはいなかったように思うが、それは個人の許容量の違いだろう。
ちょっとしたものを作っただけで、えらく感動していた母の気持ちが今ならちょっとだけわかる。
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