モジラのアンドロイド・ウェブメーカー・アプリがベータ版を終え正式版として一般の人がかんたんにウェブにコンテント公開できるように

モジラは「アンドロイド・ウェブメーカー」アプリを2か月にわたるベータ版を終え、正式版へと移行した。
3年以上前にウェブ・ベースのプログラムとして初披露目されたウェブメーカーは、ウェブに載せたいものをそのままのかたちで移植することを狙ったプログラムである。アンドロイド版アプリは誰でもあらゆる機器のブラウザでアクセス可能なコンテントを作成できるよう設計されている。
発表当初、このアプリは英語、インドネシア語、ベンガリ語、およびブラジルのポルトガル語で提供された。これはモジラがオープンソース・アプリの進出を狙っている地域を示唆している。非営利団体のモジラはローカライズされたウェブ・コンテントを推奨することを念頭に置き、新興国市場へと積極進出している。
「ウェブメーカーを開発する前に、わたしたちは世界各国での念入りな調査を実施しました。それは数百名のボランティアの力によるものです」とモジラ財団のプロダクト担当ヴァイス・プレジデントであるデーヴィッド・アッシャーはブログ記事で述べている。「ウェブメーカーはモジラの周辺に形成されたコミュニティの産物といえます」
ウェブメーカー・モバイル・アプリの存在理由はユーザが「スクラップブック、アート、ゲーム、流行物など」あらゆるものを題材にコンテントをかんたんに作成できるためにある。すなわち、機能を山盛りにしたアプリといった目的ではなく、むしろテキスト、画像、ウェブに特化したリンクといった誰でも投稿できるようなコンテントを生み出すためのものであり、「読み込み専用」ではないことも肝心である。
アンドロイド版のウェブメーカーの完全版においても基本は同じだが、モジラによると処理能力やユーザ・エクスペリエンスを改善した一方、共有プロジェクトをすべてのプラットフォームで閲覧できるようになったという。さらに、コンテントがユーザの位置情報に応じて登場する仕掛けとなっている。
モジラはiOS版の提供も予定し、試作品も存在すると表明したが、いまのところ提供開始の時期は明かされていない。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Paul Sawers.)