Taste of Tech Topics

Acroquest Technology株式会社のエンジニアが書く技術ブログ

ChatGPT Code Interpreterで気象データを分析する

最近は、健康系アプリにはまっているkonnoです。

今年は本当に暑いですね...過去〇〇年で最高、などと言われることもありますが、でも、実際のところはどうなんでしょうか?
今回は、データさえ与えればあっという間に分析してくれるCode Interpreterを使って、過去の気象データから気温変化の傾向を見てみたいと思います。

気象データをCode Interpreterで分析

気象データを取得する

今回使用する気象データは、気象庁が公開している「過去の気象データ・ダウンロード」という以下のページから取得しました。
www.data.jma.go.jp

条件としては、以下のようにしています。(※今回は2022年12月31日までのデータを使用しています。)

項目 内容
地点 横浜
項目 日平均気温
期間 1893/01/01 ~ 2022/12/31
表示オプション デフォルト設定のまま


ファイルの内容としては、以下のようなCSVファイルとなっています

ダウンロードした時刻:2023/07/23 18:12:12

,横浜,横浜,横浜
年月日,平均気温(℃),平均気温(℃),平均気温(℃)
,,品質情報,均質番号
1893/1/1,,0,1
1893/1/2,,0,1
1893/1/3,,0,1
1893/1/4,,0,1
1893/1/5,,0,1

上記の通り、ダウンロードされたファイルには、ヘッダ部分や不要なデータ列があり、そのままではテーブルデータとして処理できない形式になっていることに注意が必要です。

Code Interpreterに気候変動グラフを作図させる

まずは、Code Interpreterプラグインを選択します。

Code Interpreterを選択

次に、以下の様にして気候データ(csvファイル)を添付します。
時系列データで、さらに何かしらの傾向が出ることを期待して傾向線を加えて欲しいと伝えています。グラフはダウンロード可能にしておきましょう。

グラフ作図の指示を与える

取得した気候データは何も整形していないため、本来はデータ前処理をしておく必要があります。しかし、Code Interpreterを使えば、下図に示すように何も指示を与えずとも、文字コードの判定、ヘッダ情報などを自動で認識して、必要なデータのみを抽出してくれていることが分かります。

データ整形もやってくれます

しばらくすると、次のようなグラフが出力されました。

横浜の気候変動

見た目、わずかに気温の上昇傾向が見えますが、これは見ている人間の思い込みかもしれません。
では、統計的にはどのような事が言えるのか質問してみます。

統計分析してもらう

次の様に指示してみます。

分析の指示を与える

すると、次のような結果を教えてくれます。

時間と温度の相関関係を聞いてみる

もちろん、時間と温度に因果関係はないと思われますが、時間経過とともに温度上昇の傾向があることは言えるようです。

まとめ

ChatGPT Code Interpreterを利用して気候データの分析を行いました。
「グラフにして」という簡単な指示を出すだけで、多少複雑なデータフォーマットも解釈し、自動で処理してくれるのは、とても便利です。
また、統計的な傾向分析も、数式などは使わずに言葉で指定さえすれば自動で処理してくれるので、データ分析の時間を大幅に節約することにつながりそうです。

いずれにしても、暑い日が続くのは間違いありません...
皆さん、くれぐれも熱中症などには気を付けてくださいね。
それではまた。

「小企業が実践したノウハウを展開!中小企業でChatGPTどう活かすのか?」 近日開催します!

20230726204731