『社員研修』 (259) 「紫式部・清少納言も 心得ていた(?) 古人の教え」
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寺子屋ラッキー
こんにちは。今日は綺麗な青空で空気が澄んで気持ちが清々します。
さて、ハラスメントが話題視されるご時世です。身分が同じ中級貴族階級出の紫式部と清少納言はお互いどの程度噂を耳にしていたかは分かりません。仮に知っていたとしても二人とも気が強くライバル意識も旺盛だったことでしょう。もし宮廷の廊下ですれ違うことがあったとしてもおそらく目を逸らし、目礼すら交わしたとは思えません。
そうした平安時代の昔からも通用したと思える「短歌」を紹介します。
人前でのスピーチだけでなく会話での注意すべき『話題』としては<政治・宗教・思想>の三つを挙げ、更に「上司の悪口」を加え機会があればこれまで申し上げてきました。
その他人前での避けたい話題としては、古人の教え(知恵)ともいえる「短歌」があります。それは『われ 仏 隣の宝 嫁姑(よめしゅうと) 天下の戦(いくさ) ことの善悪』です。
スマホ・SNSの時代へとバックグラウンドは変わっても古い短歌(教え)と決め付けず参考にする点があると考えます。「Z世代」以降にもご理解願えるよう以下現代風にアレンジした説明を付して再度ご紹介します。
(われ)・・・・・・・・・昔から「自慢 高慢 馬鹿のうち」と言われるが、前に申し上げた通
り自分のこと、特に自慢話ばかり話す人は相手から嫌われ敬遠されると
いうことです。
(仏)・・・・・・・・・・・・同じ「宗教」の信者同士なら共感を覚えても、そうでないと違和感を
持たれます。それでも仏教伝来後、開祖者によって分派活動し現在13宗
56派あるといわれる。
したがって、「思想(信念)」に関する話題も避けた方が賢明でしょ
う。
(隣の宝)・・・・・・これは親しい人の金銭・財産については口にしないということです。
「うちの先輩はお茶一杯おごってくれない」から〝ガメツイ・ケチ〟だ
ということもこの中に入ってきます。
(嫁 姑)・・・・・・嫁と姑は所詮赤の他人です。お互いがついつい隣近所で愚痴をこぼす
話は、高度成長期には掃いて捨てる程あったものです。夫婦がついウッ
カリ油断してお互いの両親を批判することは「タブー」です。
これが職場では対象が上役・下役・ご同役、つまり上司・部下・同
僚・後輩へと変り、居酒屋での酒の肴(さかな)となることがある。お
そらくかつてはパブ(Pub)あるいはバー(Bar)など立場に応じて場
所を飲み分けていた英国人でも同じでしょう。
ですが、このような人についての話は、内容次第では回り回って〝尾
ひれ〟が付くと厄介です。当人の耳に入り「遺恨」に繋がらないとも限
りません。気をつけたいものです。
(天下の戦)・・・これは今でいえば「政治」のことです。宗教と同じく<信念>の問題
です。迂闊に批判するととんでもないことになります。
(ことの善悪)大脳生理学者によれば、人は理性が20%で感情が80%だそうです。常
に心理が揺れ動く複雑な生き物です。企業にパラダイムがあるのと同じ
く人は十人十色、人それぞれの価値観も違います。安易に批判するのは
問題を生じます。
それ以外でも、傷害事件にまでなったニュースを聞くと、プロ野球
など広い意味での「勝負事」も含まれると、個人的には考えます。
では、育った世代で価値観が異なり雇用形態が多様化している職場でも、無意識で人の心を傷つける「言葉遣い」には留意して業務にお励み下さい。お越しくださりありがとうございました。
❒ 社員研修講師『人材教育研究所』 (「過去と未来は『鉄の扉』。変えられる未来に
向かって挑戦しよう ‼」)
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