Category: 旅行記 ネパール Tags: ---
今年4月末から1週間、ネパール旅行に行ってきました。
じつはそんなに行きたい国でもなかったんです。
もともとは中国のチベット地方に行きたいと思ってたんですが、現地情勢の悪化で中国政府から入域許可証が出るかどうかわからないと旅行代理店に言われて断念したのが今年2月。
そこで地図を見てみました。
ユーラシア大陸のど真ん中を東西に貫いているのがヒマラヤ山脈。
その北側にあるのがチベット(中国)で、南側にあるのがネパールなのです。
だったら、きっとチベットと似た国だろうから、いっちょネパールってところに行ってみるか!
そんな軽い気持ちで、今回のネパール旅行は決まったのでした――。
今回、ネパールへは東京・羽田空港>大阪・関西国際空港>中国・広州空港>ネパール・カトマンズ空港という乗り継ぎで、国際便は中国南方航空を利用しました。
上に書いたとおり、あまりネパールのことをよく知らずに来たので、ネパールの首都・カトマンズがどのくらいの大きさの都市かも知らずに到着しました。
チベットの麓にある自然いっぱいのなんか仏教とかの国(?)ぐらいの超あやふやなイメージを持って、夜10時半、ついにカトマンズ空港に到着したちーけんさん、田舎のしょぼい空港だろうと思ってたら意外に大きな空港でちょっとびっくり。
荷物を受け取るターンテーブルも、電動だとは思ってなかったので、(あれ…? 意外に都市化されてる…?)と失礼なことを思いながら荷物を受け取りました。
空港を出たところで、これから1週間お世話になるガイドのSさんと、ちーけん専用車のドライバーさんと落ち合い、早速カトマンズ市内のホテルに移動しました。
空港から市内へは、夜ならばクルマで30分かからないくらい(昼は渋滞が酷く1時間かかることも)。
上の写真は、カトマンズ市内の繁華街に入ったところで、お酒の入った若者や旅行者が路上にたむろっていたのを撮ったものですが、真っ暗でしょう?
じつはこれは街全体が停電しているのです。
なので、カトマンズの市内はどこへ行っても夜は真っ暗。
ネパールは国家財政的にも豊かではない発展途上国で、とくに発電所が不足しており、日常的に停電があります。
空港から走る車の中で、ガイドのSさんからそう教えられたちーけんは、「へー、そうなんですか~」くらいに聞き流してしまいましたが、この後の旅の中で、このネパールの停電の多さには、たびたび苦しめられることになります。
ホテルに到着!
初日の夜に泊まった「バイシャリホテル」です。
街中は停電しているのに、なぜホテルは煌々と明かりがついてるかといえば、ホテルなどは自前で発電機を備えているのです。
なかなか立派な外観のホテルに、ホッと一安心したちーけんでしたが…。
部屋に入ってみたら、「ザ・中級ホテル!」という感じのお部屋でした(笑)。
写真で見ると綺麗なお部屋に見えますが、シーツなども古く、エアコンはスイッチを入れても作動せず、室内の電灯も半分くらいは点灯しませんでした。
とくに辛かったのが、トイレやバスルームなどの水回りがけっこう古くて汚れていたことで…(ううっ
ガイドブックでは一応「3つ星」にランクされているこの「バイシャリホテル」なんですが、タイの1つ星、2つ星ホテル程度の設備だなと思いました。
ただ、概してネパールのホテルはそうなんですが、どこも設備は古くて汚くても、従業員はみんな笑顔でフレンドリーで親切です。
ここのホテルも、フロントからボーイからみんないいヤツばっかりでした。
ホテルの鍵はこんな感じ。
ちょっと気の利いた泥棒なら3秒くらいで開けられそう(笑)。
とりあえず、この時点で日付が変わり、深夜0時になったので、そのまま寝ました。
ガイドのSさんから、翌朝は朝7時にホテルを出発しますと言われて、「えっ、そんな早いの!?」とビックリしながら寝ました。
翌朝は朝6時に起床。
地下にあるレストランにビュッフェの朝食を食べに行ったら、ちーけんさんが一番乗りでした。
このピンクの色使い、インドっぽいですよね。
ネパールというのは、ヒマラヤのすぐ南にあると書きましたが、さらにその下にあるのがインドです。
インドとネパールは地続きで、どちらもヒンズー教が支配的ということもあって、とても似ている国です(日本と韓国みたいな感じかも)。
ただ、ヒマラヤに近い分、ネパールのほうが概して標高が高く、カトマンズでも標高1200メートルくらいの高地にあります。
じつは、ちーけんもそうだったんですが、ネパールってヒマラヤのイメージから、寒いとか涼しいみたいに思っていませんでしたか?
実際には、緯度でいうと沖縄とほぼ同じ位置にあるネパールは、標高が高い分、少しだけインドよりも涼しいものの、ほぼ亜熱帯に属する意外に(?)暑い国です。
ちーけんが訪れた4月末も、日中は30度に達する暑さで、ただ夜になると標高が高いぶん、急に冷えて12度くらいまで気温が下がりました。
それにしても、気候から文化から何から何までどんどんイメージが覆されてゆく今回のネパール旅行……。
朝食も食べ終えて、予定通りに朝7時にホテルバイシャリを出発しました。
えっ、カトマンズ市内を観光しないの? と誰もが思うでしょうが、旅行代理店が組んだ個人ツアーの日程に従っての旅のため、今日はこのままクルマで4時間かけて、インドとの国境に近い「チトワン」という街に移動することになっています。
昨晩は真っ暗で街のようすは全然わかりませんでしたが、車窓からやっとカトマンズ市内のようすを見ることができました。
タイやカンボジア、ベトナム、インドなど、東南アジア&南アジアのゴミゴミした町並みにそっくりで、「やっぱりネパールもアジアの一部なんだな~」と当たり前のことを思いながら、街を眺めてました。
橋の上にはたくさんの露天商が出て野菜や果物を売ってました。
これも本当にアジアっぽい風景ですね。
こういう風景を見ることがなくなってしまった日本のほうが、アジアの中では特異なのかもしれません。
朝の出勤ラッシュ時なので、たくさんの学生や勤め人が道路脇でバスを待っています。
ネパールの小学校、中学校には制服があるのか! と思って、ガイドのSさんに聞いたところ、公立校は私服で、私立校が制服なんだそうです。
現在、ネパールでは非常に教育熱が高まっており、少しお金のある家庭は、みな私立校に通わせているとの話でした。
写真を拡大するとわかりますが、女の子はスカートの子もいれば、ズボンを履いてる子もいて、本人の好きで選んでOKとのこと。
そして…これは本当に不思議なんですが、ネパールで制服を着ている女子生徒は、本当に90%以上がみんな三つ編みおさげの髪型なのです!
ガイドのSさんにこれも理由を聞いたのですが、別に校則などでそう決まっているわけではなく、単に流行ってるんだろうということでした。
どれだけネパールで三つ編みお下げの制服少女が多いかは、この後もたびたび写真でお目に掛けることになると思います…。
20分ほどもカトマンズ市内を走ると、郊外に出ました。
緑が多くなってきましたね。
カトマンズは大きな盆地の中にある都市で、他の都市に移動する場合は、必ず山を越えて行くことになります。
山越えの幹線道路は、片側一車線ですが、ご覧の通り、観光客や通勤客などを載せたバスやトラックで大渋滞。
その上の山肌を見ると、段々畑が作られているのがわかると思いますが、ネパールの山は、どこに行ってもこのように急な山肌に段々畑が作られていました(写真を拡大してみてください)。
山がちな国土のため、耕せるところは少しでも畑にするということだそうです。
前夜、5時間くらいしか寝てなかったため、途中からクルマの中でずっと寝ていたちーけんさんでしたが、カトマンズを出発してから2時間半ほど走ったところで、Sさんが「休憩します」と言って、クルマを止めました。
ネパールのドライブインです!
…といっても、幹線道路の脇に、ちょっとした駐車スペースと、小さなカフェ&レストランがあるだけなんですが。
ドライブイン、結構混んでました。
ドライブインの駐車場から幹線道路を眺めるとこんな感じ。
ここからあと2時間走ると、目的地チトワンに到着します。
ちょうど乾期の終わり頃で、ネパールはどこに行ってもとにかくホコリっぽかったです。
この後、クルマに戻ったちーけんさんは、残り2時間ほぼ寝てすごし、ところどころでガイドのSさんから「ここは願い事がかなうことで有名なお寺で…」とか車窓の風景についてガイドを受けたんですが、ほぼ記憶がありません(とにかく眠かった)。
で、チトワンに到着~。
本日泊まる「ホテルロイヤルサファリ」です。
おお、意外に新しそう! と喜んだんですが…。
こちらはレセプション。
最近、客が増えてきたので、客室を増築してるとのこと。
むき出しの工事中の骨組みが…。
敷地内には、こんな熱帯の花が手入れされていて、雰囲気はよかったんですが…。
与えられたお部屋は4階!
眺めもよさそう~と思いましたが、なんとびっくり、エレベーターがなく、滞在中に何度も階段を4階まで上り下りさせられて死ぬかと。
なんかリゾートホテルっぽい佇まいで、見かけはとても良さそうでしょ…。
よーし、部屋に入るぞ! と思ったら、鍵が南京錠!(不安
こちらがお部屋~~~。
よさそうな部屋に見えると思いますが、実際にはかなり薄汚れてます…。
シーツもシミだらけで、ちょっとカビ臭く…。
部屋の網戸には穴が空いていて、部屋の中に蚊がいて、心の底から蚊取り線香を持ってくればよかったと後悔しました(タンザニア旅行の際は持っていったが、ネパールではいらないだろうと勝手に思ってた)。
そして、部屋にエアコンはあるものの、やはり動きません(停電のため)。
デジカメやスマホを充電しようと思って、部屋のコンセントにプラグを差しても、やはり電気が来てないので充電できませんでした。
予備のバッテリーだけは多めに持ってきていたので何とか助かりましたが、予備がなかったらデジカメがただの金属の箱になるところでした。
これまで旅行した国の中では、カンボジアが断トツに電力事情が悪い国でしたが、ネパールはそれよりも酷く、とにかくこの停電には行く先々で悩まされました。
まさか、デジカメやスマホの充電すら日中できないとは予想もしてなかったので…。
そして、もう嫌になって写真も撮らなかったんですが、このホテルのトイレやバスルームは本当に古くてじめじめしていて汚れていて(もちろん掃除とかはされてるんですが)、オシッコしにトイレに行くのも嫌で、かなり精神的にダメージを喰らいました(ひ弱ですいません)。
とにかく水回りが汚いのだけは我慢できないんだよぉぉおお!!!!
――というわけで、外観は綺麗だったのに、やっぱりお部屋は中級以下でちーけんさん悲しみがっくり。
まあ、嘆いていてもしょうがないので、ガイドさんなしでちょっとホテルの外に出てみました。
うーむ、アジアの田舎~~~って感じでいいですね!
ここ「チトワン」は、ネパールが誇る「チトワン国立公園」の観光の拠点になる街で、ちーけんが滞在したホテルなどのある中心街は、「ソウハラ村」という地区にあります。
上の写真がそのメインストリートで、両脇には旅行者向けのレストランやホテルが並んでいますが、まだ観光地化があまり進んでおらず、外資系の高級ホテルなどは皆無、本当にのんびりした街です。
…と思っていたら、メインストリートの向こうのほうから象が!
チトワンは象で有名な街で、国立公園を観光するときも、象に乗ってジャングルに入っていきます。
それに使われる象が、街中を普通にのっしのっしと歩いているんですね。
クルマやバイクと同じ道を象が交通機関のひとつ(?)として移動してくるのは、なかなかシュールな光景です(笑)。
ちーけんも、翌日の朝にこの象に乗って、国立公園のジャングルの中をサファリ観光する予定になっています。
交差点には、こんな作りかけの象の像も…。
さすが象の街。
ソウハラ村のメインストリートは、端から端まで歩いても10分程度。
本当に小さな街ですが、一方の端っこまで行くと、ラプティ川という大きな川にぶつかり、その河原の一角は、こういうあずまや的なのがいくつも作られた、バー&カフェエリアになっています。
じつは、このラプティ川の一帯は、ネパール有数の美しい夕日が眺められる名所になっていて、昼間の暑い時間はご覧のように誰もいませんが、夕方になるとここには大勢の観光客が押しかけてくるそうです。
ガイドのSさんと合流すると、「ちーけんさん、見てください」と言って、道脇の草むらを指さしてくれました。
「ほら、大麻ですよ!」
この辺りは大麻の名産地だそう(笑)。
写真の真ん中に写ってる、細い葉っぱのやつが大麻です。
メインストリート脇に建つ観光客向けのお店いろいろ。
全体的には、びっくりするほど何もない街で、レストランも少ないので、基本的に旅行客はみんな泊まってるホテルのレストランで食事をするのが普通だそう。
街を一通り歩いてホテルに戻ると、牛車が待ってました。
これからこの牛車に乗って、チトワンの原住民族である「タルー族」の村を見学に行きます。
同じホテルに泊まってる観光客との相乗りでしたが、まあこの牛車がゆっくりで(笑)。
人間の歩く速度よりちょっと遅いくらいのスピードで、ゆっくりゆっくり進んでいきます。
で、またこの牛さんがもの悲しいんだ…。
もくもくと牛車を引っ張っていくのです。
絶対にこの牛の前世は、日本のブラック企業に勤めていた社畜に違いない…と思いました。
トウモロコシ畑の中を走る道をゆっくりと進んでいきます。
畑を吹き抜ける風がとても気持ちよかったです。
タルー族の村が見えてきました。
ネパールは、インド系、中国系、土着のネワール民族など様々な民族が集まった他民族国家で、さらに各地方に固有の少数民族が存在します。
チトワン一帯のジャングルに住み着いていたのがこの「タルー族」で、1960年代にマラリアがこの地で根絶されて他民族が移住してくるまでは、1000年以上にわたって、この一帯に住む唯一の民族だったそう。
タルー族はこの20年ほどで急速に西洋文明に一体化しつつあり、固有の文化を失いつつありますが、それでも他のネパールの諸民族と比べると、色濃く独自の生活様式を守っているところもあり、こうして旅行客の見学も受け入れています。
タルー族の村に到着しました。
この土壁の建物がタルー族特有の住居形式で、壁には女性がつけた手形の文様が無数にあります(魔除けだそう)。
近くには「タルー族民族博物館」があり、とりあえずここを見学。
これがタルー族の民族衣装で、20年ほど前まではタルー族はみんなこの服装だったそうですが、今では西洋化が進んで、この格好をしてるタルー族はほとんどいないそう。
女性は全身に入れ墨を入れる風習があったそうですが、今ではこれもほぼ絶滅したそうです。
では、今のタルー族はどんな感じかというと…。
博物館を見終わって、実際にタルー族の家にお邪魔すると、老夫婦とその孫が相手してくれたのですが、写真の真ん中に写ってるチノパンにTシャツの若者がそのお孫さん。
全然、博物館で見た民族衣装と違う! っていうか、ふつーの若者すぎ!!!!!(笑)
おじいさんとおばあさんも、もうアジアのどこででも見る「ふつー」の格好ですね。
「お写真撮ってもいいですか?」と聞いたら、「OKOK」と笑ってくれましたが、観光客の相手は慣れているのか、とくにポーズも取らず、本当に自然体のままで写ってくれました。
家の中も見せてくれるというので、土壁の住居の中へ…。
入口の回りを飾っている色とりどりの文様も、タルー族の女性が握り拳にペンキをつけて一個一個魔除けで押したものだそうです。
このへんは伝統文化がまだ生きてるんですね~。
こちらが台所。
こちらは寝室。
土壁のおかげか、涼しくて過ごしやすい屋内でした。
ちなみに、昔はこんなベッドも使っていなかったそうですが、でもまあこれが今のタルー族の本当の姿なわけで、無理に昔のままの姿を作って見せられるよりは、よっぽど勉強になりますね。
タルー族の村の見学を終えて、また牛車に乗って移動します。
近くのタルー族の家では、5歳くらいの女の子がヤギに餌をあげてました。
仕事の合間にこっちに向かってニコッと笑って手を振ってくれたよ~~~~(感謝
牛車をひいてくれた牛ちゃん。
首のところのコブに、角材を引っかけて牛車を引っ張っていきます。
なんてもの悲しい目をしてやがるんだ…。
少し行ったところで牛車を降りて、徒歩になりました。
このあたりはチトワンの昔ながらのジャングルの風情が残っている一帯なんですが…。
ジャングルの林を抜けると、目の前に先程ご紹介したラプティ川が出現しました。
そして、時刻はちょうど夕暮れ時。
川の向こうに、太陽が沈みかけています。
さっきはガラガラだった河原も、このように夕日を見ようという観光客たちで一杯になってました。
河原の上のほうに陣取る人たちも。
ここからは、似たような夕日写真が続きます。すいません(笑)。
でも綺麗でしょう?
そんな夕日が映えるラプティ川の向こうのジャングルから、サファリ観光を終えた人たちが渡し船で続々と戻ってきました。
だいぶ沈んできました。
もうちょっとで日没!
ああ~~~、ネパールの大地に夕日が沈む~~~。
日没。
このあとは、また10分くらい歩いてホテルまで戻りました。
いったん部屋に戻って(階段を4階分登る苦行)休んだ後、夕ご飯前にタルー族の民族舞踊のショーが開かれると聞き、ホテルの中庭に集まりました。
ちーけん以外には、欧米系らしい観光客が2組ほどいるほか、残り30人くらいは中国からのツアー客のようです。
いよいよ始まります。
タルー族の若者たちが20人ほど入ってきました。
なんか…タルー族の若い男性たちの…スティックダンスが始まると言われて…「な、なんのスティックだよ(赤面」となってしまったちーけんさんでしたが……(嘘
スティックはスティックでも股間のスティックではなく、木の棒を持っての踊りでした!!!(当たり前だ
とはいえ、タルー族の若者同士が手に持った木の棒を盛んに打ち鳴らし合って進む大変勇壮な踊りです。
これは動画でも撮ったので、そのうちブログにアップします。
こんなファイアーダンスも。
スティック同士をぶつけあうとカッ、カッ、カッ、カッと小気味よい音が響きます。
その音とリズムに乗るように、踊りは盛り上がっていきます。
たくましさ、勇ましさを誇示するような感じの踊りで、きっとこれを見た若い女の子が若者のことを見初めて…というヤツなんだろうな~と思いながら見てました。
タルー族の若者のスティックダンスが終わると、「最後は観光客のみなさんもぜひ一緒に踊りましょう」みたいなかけ声があり、もちろんちーけんさんは立ち上がりませんでしたが(引っ込み思案な日本人の典型)、なんとびっくり、中国人観光客たちは次々と踊りの輪の中に入っていき、タルー族の若者たちと一緒に笑いながら見よう見まねで踊り始めるではありませんか。
いやー、やっぱりこの国にはかなわないわと思いました(笑)。
ダンスを見終わって、ホテルのレストランで食事です。
特筆すべきような料理は特になし。
朝6時おきからのチトワンへの移動、観光で疲れ切っていたので、この後は部屋に戻ってすぐに就寝しました。
翌朝の朝ご飯。
まあ、どうということもないホテルの朝食ですね!
ただ、今回のネパール旅行で本当に痛感しましたが、まあミルクティの美味しいこと!
この朝食も料理はご覧のとおりの普通のものでしたが、一緒に出てきたミルクティが本当に美味くて…。
12年のインド旅行では、とくに紅茶に感銘は受けなかったんですが、今回のネパール旅行ではネパールミルクティの美味さに感動して、一日に3回は飲んでました。
先程書いたとおり、このネパール3日目は、チトワン名物の象に乗ってのジャングルサファリがあります。
朝食を済ませると、同じホテルのお客さんたちとグループになって、象乗り場へ向かいました。
見えてきました、これがジャングルサファリに向かう象たちが待機している象乗り場です。
象の上にくくりつけられたカゴに4人が乗り込んで、ジャングル内を観光するわけです。
タイで象には乗ったことがあるちーけんさん、そんなにこの日を楽しみにはしてなかったんですが、やっぱり実際に象に乗るとなると、だんだんテンションが上がってきました。
しかも、エレファントパークみたいなところで乗ったタイの象さんと違い、こっちは自然が保護されている国立公園のジャングルの中を、象の背に乗ってサファリするのですから、やっぱり全然楽しそうです。
よーし! という気分になり、いい気分で象さんに乗っかったちーけんさんと、そのグループでしたが……。
次回!!!!!
思いもよらぬ惨劇がちーけんを待ち受ける!!!!!
象さん、怒りのぱおーーーーーーん咆哮!!!!!!!!!!!!!
――というところで、ずいぶん長くなりましたが、ネパール旅行記第一回目が終了です。
旅行中のツイッターを見ていた方はご存じかと思いますが、この象サファリでちーけんさんはエラい目に遭います(笑)。
それではまた次回もどうぞよろしくお願い致します!
じつはそんなに行きたい国でもなかったんです。
もともとは中国のチベット地方に行きたいと思ってたんですが、現地情勢の悪化で中国政府から入域許可証が出るかどうかわからないと旅行代理店に言われて断念したのが今年2月。
そこで地図を見てみました。
ユーラシア大陸のど真ん中を東西に貫いているのがヒマラヤ山脈。
その北側にあるのがチベット(中国)で、南側にあるのがネパールなのです。
だったら、きっとチベットと似た国だろうから、いっちょネパールってところに行ってみるか!
そんな軽い気持ちで、今回のネパール旅行は決まったのでした――。
今回、ネパールへは東京・羽田空港>大阪・関西国際空港>中国・広州空港>ネパール・カトマンズ空港という乗り継ぎで、国際便は中国南方航空を利用しました。
上に書いたとおり、あまりネパールのことをよく知らずに来たので、ネパールの首都・カトマンズがどのくらいの大きさの都市かも知らずに到着しました。
チベットの麓にある自然いっぱいのなんか仏教とかの国(?)ぐらいの超あやふやなイメージを持って、夜10時半、ついにカトマンズ空港に到着したちーけんさん、田舎のしょぼい空港だろうと思ってたら意外に大きな空港でちょっとびっくり。
荷物を受け取るターンテーブルも、電動だとは思ってなかったので、(あれ…? 意外に都市化されてる…?)と失礼なことを思いながら荷物を受け取りました。
空港を出たところで、これから1週間お世話になるガイドのSさんと、ちーけん専用車のドライバーさんと落ち合い、早速カトマンズ市内のホテルに移動しました。
空港から市内へは、夜ならばクルマで30分かからないくらい(昼は渋滞が酷く1時間かかることも)。
上の写真は、カトマンズ市内の繁華街に入ったところで、お酒の入った若者や旅行者が路上にたむろっていたのを撮ったものですが、真っ暗でしょう?
じつはこれは街全体が停電しているのです。
なので、カトマンズの市内はどこへ行っても夜は真っ暗。
ネパールは国家財政的にも豊かではない発展途上国で、とくに発電所が不足しており、日常的に停電があります。
空港から走る車の中で、ガイドのSさんからそう教えられたちーけんは、「へー、そうなんですか~」くらいに聞き流してしまいましたが、この後の旅の中で、このネパールの停電の多さには、たびたび苦しめられることになります。
ホテルに到着!
初日の夜に泊まった「バイシャリホテル」です。
街中は停電しているのに、なぜホテルは煌々と明かりがついてるかといえば、ホテルなどは自前で発電機を備えているのです。
なかなか立派な外観のホテルに、ホッと一安心したちーけんでしたが…。
部屋に入ってみたら、「ザ・中級ホテル!」という感じのお部屋でした(笑)。
写真で見ると綺麗なお部屋に見えますが、シーツなども古く、エアコンはスイッチを入れても作動せず、室内の電灯も半分くらいは点灯しませんでした。
とくに辛かったのが、トイレやバスルームなどの水回りがけっこう古くて汚れていたことで…(ううっ
ガイドブックでは一応「3つ星」にランクされているこの「バイシャリホテル」なんですが、タイの1つ星、2つ星ホテル程度の設備だなと思いました。
ただ、概してネパールのホテルはそうなんですが、どこも設備は古くて汚くても、従業員はみんな笑顔でフレンドリーで親切です。
ここのホテルも、フロントからボーイからみんないいヤツばっかりでした。
ホテルの鍵はこんな感じ。
ちょっと気の利いた泥棒なら3秒くらいで開けられそう(笑)。
とりあえず、この時点で日付が変わり、深夜0時になったので、そのまま寝ました。
ガイドのSさんから、翌朝は朝7時にホテルを出発しますと言われて、「えっ、そんな早いの!?」とビックリしながら寝ました。
翌朝は朝6時に起床。
地下にあるレストランにビュッフェの朝食を食べに行ったら、ちーけんさんが一番乗りでした。
このピンクの色使い、インドっぽいですよね。
ネパールというのは、ヒマラヤのすぐ南にあると書きましたが、さらにその下にあるのがインドです。
インドとネパールは地続きで、どちらもヒンズー教が支配的ということもあって、とても似ている国です(日本と韓国みたいな感じかも)。
ただ、ヒマラヤに近い分、ネパールのほうが概して標高が高く、カトマンズでも標高1200メートルくらいの高地にあります。
じつは、ちーけんもそうだったんですが、ネパールってヒマラヤのイメージから、寒いとか涼しいみたいに思っていませんでしたか?
実際には、緯度でいうと沖縄とほぼ同じ位置にあるネパールは、標高が高い分、少しだけインドよりも涼しいものの、ほぼ亜熱帯に属する意外に(?)暑い国です。
ちーけんが訪れた4月末も、日中は30度に達する暑さで、ただ夜になると標高が高いぶん、急に冷えて12度くらいまで気温が下がりました。
それにしても、気候から文化から何から何までどんどんイメージが覆されてゆく今回のネパール旅行……。
朝食も食べ終えて、予定通りに朝7時にホテルバイシャリを出発しました。
えっ、カトマンズ市内を観光しないの? と誰もが思うでしょうが、旅行代理店が組んだ個人ツアーの日程に従っての旅のため、今日はこのままクルマで4時間かけて、インドとの国境に近い「チトワン」という街に移動することになっています。
昨晩は真っ暗で街のようすは全然わかりませんでしたが、車窓からやっとカトマンズ市内のようすを見ることができました。
タイやカンボジア、ベトナム、インドなど、東南アジア&南アジアのゴミゴミした町並みにそっくりで、「やっぱりネパールもアジアの一部なんだな~」と当たり前のことを思いながら、街を眺めてました。
橋の上にはたくさんの露天商が出て野菜や果物を売ってました。
これも本当にアジアっぽい風景ですね。
こういう風景を見ることがなくなってしまった日本のほうが、アジアの中では特異なのかもしれません。
朝の出勤ラッシュ時なので、たくさんの学生や勤め人が道路脇でバスを待っています。
ネパールの小学校、中学校には制服があるのか! と思って、ガイドのSさんに聞いたところ、公立校は私服で、私立校が制服なんだそうです。
現在、ネパールでは非常に教育熱が高まっており、少しお金のある家庭は、みな私立校に通わせているとの話でした。
写真を拡大するとわかりますが、女の子はスカートの子もいれば、ズボンを履いてる子もいて、本人の好きで選んでOKとのこと。
そして…これは本当に不思議なんですが、ネパールで制服を着ている女子生徒は、本当に90%以上がみんな三つ編みおさげの髪型なのです!
ガイドのSさんにこれも理由を聞いたのですが、別に校則などでそう決まっているわけではなく、単に流行ってるんだろうということでした。
どれだけネパールで三つ編みお下げの制服少女が多いかは、この後もたびたび写真でお目に掛けることになると思います…。
20分ほどもカトマンズ市内を走ると、郊外に出ました。
緑が多くなってきましたね。
カトマンズは大きな盆地の中にある都市で、他の都市に移動する場合は、必ず山を越えて行くことになります。
山越えの幹線道路は、片側一車線ですが、ご覧の通り、観光客や通勤客などを載せたバスやトラックで大渋滞。
その上の山肌を見ると、段々畑が作られているのがわかると思いますが、ネパールの山は、どこに行ってもこのように急な山肌に段々畑が作られていました(写真を拡大してみてください)。
山がちな国土のため、耕せるところは少しでも畑にするということだそうです。
前夜、5時間くらいしか寝てなかったため、途中からクルマの中でずっと寝ていたちーけんさんでしたが、カトマンズを出発してから2時間半ほど走ったところで、Sさんが「休憩します」と言って、クルマを止めました。
ネパールのドライブインです!
…といっても、幹線道路の脇に、ちょっとした駐車スペースと、小さなカフェ&レストランがあるだけなんですが。
ドライブイン、結構混んでました。
ドライブインの駐車場から幹線道路を眺めるとこんな感じ。
ここからあと2時間走ると、目的地チトワンに到着します。
ちょうど乾期の終わり頃で、ネパールはどこに行ってもとにかくホコリっぽかったです。
この後、クルマに戻ったちーけんさんは、残り2時間ほぼ寝てすごし、ところどころでガイドのSさんから「ここは願い事がかなうことで有名なお寺で…」とか車窓の風景についてガイドを受けたんですが、ほぼ記憶がありません(とにかく眠かった)。
で、チトワンに到着~。
本日泊まる「ホテルロイヤルサファリ」です。
おお、意外に新しそう! と喜んだんですが…。
こちらはレセプション。
最近、客が増えてきたので、客室を増築してるとのこと。
むき出しの工事中の骨組みが…。
敷地内には、こんな熱帯の花が手入れされていて、雰囲気はよかったんですが…。
与えられたお部屋は4階!
眺めもよさそう~と思いましたが、なんとびっくり、エレベーターがなく、滞在中に何度も階段を4階まで上り下りさせられて死ぬかと。
なんかリゾートホテルっぽい佇まいで、見かけはとても良さそうでしょ…。
よーし、部屋に入るぞ! と思ったら、鍵が南京錠!(不安
こちらがお部屋~~~。
よさそうな部屋に見えると思いますが、実際にはかなり薄汚れてます…。
シーツもシミだらけで、ちょっとカビ臭く…。
部屋の網戸には穴が空いていて、部屋の中に蚊がいて、心の底から蚊取り線香を持ってくればよかったと後悔しました(タンザニア旅行の際は持っていったが、ネパールではいらないだろうと勝手に思ってた)。
そして、部屋にエアコンはあるものの、やはり動きません(停電のため)。
デジカメやスマホを充電しようと思って、部屋のコンセントにプラグを差しても、やはり電気が来てないので充電できませんでした。
予備のバッテリーだけは多めに持ってきていたので何とか助かりましたが、予備がなかったらデジカメがただの金属の箱になるところでした。
これまで旅行した国の中では、カンボジアが断トツに電力事情が悪い国でしたが、ネパールはそれよりも酷く、とにかくこの停電には行く先々で悩まされました。
まさか、デジカメやスマホの充電すら日中できないとは予想もしてなかったので…。
そして、もう嫌になって写真も撮らなかったんですが、このホテルのトイレやバスルームは本当に古くてじめじめしていて汚れていて(もちろん掃除とかはされてるんですが)、オシッコしにトイレに行くのも嫌で、かなり精神的にダメージを喰らいました(ひ弱ですいません)。
とにかく水回りが汚いのだけは我慢できないんだよぉぉおお!!!!
――というわけで、外観は綺麗だったのに、やっぱりお部屋は中級以下でちーけんさん悲しみがっくり。
まあ、嘆いていてもしょうがないので、ガイドさんなしでちょっとホテルの外に出てみました。
うーむ、アジアの田舎~~~って感じでいいですね!
ここ「チトワン」は、ネパールが誇る「チトワン国立公園」の観光の拠点になる街で、ちーけんが滞在したホテルなどのある中心街は、「ソウハラ村」という地区にあります。
上の写真がそのメインストリートで、両脇には旅行者向けのレストランやホテルが並んでいますが、まだ観光地化があまり進んでおらず、外資系の高級ホテルなどは皆無、本当にのんびりした街です。
…と思っていたら、メインストリートの向こうのほうから象が!
チトワンは象で有名な街で、国立公園を観光するときも、象に乗ってジャングルに入っていきます。
それに使われる象が、街中を普通にのっしのっしと歩いているんですね。
クルマやバイクと同じ道を象が交通機関のひとつ(?)として移動してくるのは、なかなかシュールな光景です(笑)。
ちーけんも、翌日の朝にこの象に乗って、国立公園のジャングルの中をサファリ観光する予定になっています。
交差点には、こんな作りかけの象の像も…。
さすが象の街。
ソウハラ村のメインストリートは、端から端まで歩いても10分程度。
本当に小さな街ですが、一方の端っこまで行くと、ラプティ川という大きな川にぶつかり、その河原の一角は、こういうあずまや的なのがいくつも作られた、バー&カフェエリアになっています。
じつは、このラプティ川の一帯は、ネパール有数の美しい夕日が眺められる名所になっていて、昼間の暑い時間はご覧のように誰もいませんが、夕方になるとここには大勢の観光客が押しかけてくるそうです。
ガイドのSさんと合流すると、「ちーけんさん、見てください」と言って、道脇の草むらを指さしてくれました。
「ほら、大麻ですよ!」
この辺りは大麻の名産地だそう(笑)。
写真の真ん中に写ってる、細い葉っぱのやつが大麻です。
メインストリート脇に建つ観光客向けのお店いろいろ。
全体的には、びっくりするほど何もない街で、レストランも少ないので、基本的に旅行客はみんな泊まってるホテルのレストランで食事をするのが普通だそう。
街を一通り歩いてホテルに戻ると、牛車が待ってました。
これからこの牛車に乗って、チトワンの原住民族である「タルー族」の村を見学に行きます。
同じホテルに泊まってる観光客との相乗りでしたが、まあこの牛車がゆっくりで(笑)。
人間の歩く速度よりちょっと遅いくらいのスピードで、ゆっくりゆっくり進んでいきます。
で、またこの牛さんがもの悲しいんだ…。
もくもくと牛車を引っ張っていくのです。
絶対にこの牛の前世は、日本のブラック企業に勤めていた社畜に違いない…と思いました。
トウモロコシ畑の中を走る道をゆっくりと進んでいきます。
畑を吹き抜ける風がとても気持ちよかったです。
タルー族の村が見えてきました。
ネパールは、インド系、中国系、土着のネワール民族など様々な民族が集まった他民族国家で、さらに各地方に固有の少数民族が存在します。
チトワン一帯のジャングルに住み着いていたのがこの「タルー族」で、1960年代にマラリアがこの地で根絶されて他民族が移住してくるまでは、1000年以上にわたって、この一帯に住む唯一の民族だったそう。
タルー族はこの20年ほどで急速に西洋文明に一体化しつつあり、固有の文化を失いつつありますが、それでも他のネパールの諸民族と比べると、色濃く独自の生活様式を守っているところもあり、こうして旅行客の見学も受け入れています。
タルー族の村に到着しました。
この土壁の建物がタルー族特有の住居形式で、壁には女性がつけた手形の文様が無数にあります(魔除けだそう)。
近くには「タルー族民族博物館」があり、とりあえずここを見学。
これがタルー族の民族衣装で、20年ほど前まではタルー族はみんなこの服装だったそうですが、今では西洋化が進んで、この格好をしてるタルー族はほとんどいないそう。
女性は全身に入れ墨を入れる風習があったそうですが、今ではこれもほぼ絶滅したそうです。
では、今のタルー族はどんな感じかというと…。
博物館を見終わって、実際にタルー族の家にお邪魔すると、老夫婦とその孫が相手してくれたのですが、写真の真ん中に写ってるチノパンにTシャツの若者がそのお孫さん。
全然、博物館で見た民族衣装と違う! っていうか、ふつーの若者すぎ!!!!!(笑)
おじいさんとおばあさんも、もうアジアのどこででも見る「ふつー」の格好ですね。
「お写真撮ってもいいですか?」と聞いたら、「OKOK」と笑ってくれましたが、観光客の相手は慣れているのか、とくにポーズも取らず、本当に自然体のままで写ってくれました。
家の中も見せてくれるというので、土壁の住居の中へ…。
入口の回りを飾っている色とりどりの文様も、タルー族の女性が握り拳にペンキをつけて一個一個魔除けで押したものだそうです。
このへんは伝統文化がまだ生きてるんですね~。
こちらが台所。
こちらは寝室。
土壁のおかげか、涼しくて過ごしやすい屋内でした。
ちなみに、昔はこんなベッドも使っていなかったそうですが、でもまあこれが今のタルー族の本当の姿なわけで、無理に昔のままの姿を作って見せられるよりは、よっぽど勉強になりますね。
タルー族の村の見学を終えて、また牛車に乗って移動します。
近くのタルー族の家では、5歳くらいの女の子がヤギに餌をあげてました。
仕事の合間にこっちに向かってニコッと笑って手を振ってくれたよ~~~~(感謝
牛車をひいてくれた牛ちゃん。
首のところのコブに、角材を引っかけて牛車を引っ張っていきます。
なんてもの悲しい目をしてやがるんだ…。
少し行ったところで牛車を降りて、徒歩になりました。
このあたりはチトワンの昔ながらのジャングルの風情が残っている一帯なんですが…。
ジャングルの林を抜けると、目の前に先程ご紹介したラプティ川が出現しました。
そして、時刻はちょうど夕暮れ時。
川の向こうに、太陽が沈みかけています。
さっきはガラガラだった河原も、このように夕日を見ようという観光客たちで一杯になってました。
河原の上のほうに陣取る人たちも。
ここからは、似たような夕日写真が続きます。すいません(笑)。
でも綺麗でしょう?
そんな夕日が映えるラプティ川の向こうのジャングルから、サファリ観光を終えた人たちが渡し船で続々と戻ってきました。
だいぶ沈んできました。
もうちょっとで日没!
ああ~~~、ネパールの大地に夕日が沈む~~~。
日没。
このあとは、また10分くらい歩いてホテルまで戻りました。
いったん部屋に戻って(階段を4階分登る苦行)休んだ後、夕ご飯前にタルー族の民族舞踊のショーが開かれると聞き、ホテルの中庭に集まりました。
ちーけん以外には、欧米系らしい観光客が2組ほどいるほか、残り30人くらいは中国からのツアー客のようです。
いよいよ始まります。
タルー族の若者たちが20人ほど入ってきました。
なんか…タルー族の若い男性たちの…スティックダンスが始まると言われて…「な、なんのスティックだよ(赤面」となってしまったちーけんさんでしたが……(嘘
スティックはスティックでも股間のスティックではなく、木の棒を持っての踊りでした!!!(当たり前だ
とはいえ、タルー族の若者同士が手に持った木の棒を盛んに打ち鳴らし合って進む大変勇壮な踊りです。
これは動画でも撮ったので、そのうちブログにアップします。
こんなファイアーダンスも。
スティック同士をぶつけあうとカッ、カッ、カッ、カッと小気味よい音が響きます。
その音とリズムに乗るように、踊りは盛り上がっていきます。
たくましさ、勇ましさを誇示するような感じの踊りで、きっとこれを見た若い女の子が若者のことを見初めて…というヤツなんだろうな~と思いながら見てました。
タルー族の若者のスティックダンスが終わると、「最後は観光客のみなさんもぜひ一緒に踊りましょう」みたいなかけ声があり、もちろんちーけんさんは立ち上がりませんでしたが(引っ込み思案な日本人の典型)、なんとびっくり、中国人観光客たちは次々と踊りの輪の中に入っていき、タルー族の若者たちと一緒に笑いながら見よう見まねで踊り始めるではありませんか。
いやー、やっぱりこの国にはかなわないわと思いました(笑)。
ダンスを見終わって、ホテルのレストランで食事です。
特筆すべきような料理は特になし。
朝6時おきからのチトワンへの移動、観光で疲れ切っていたので、この後は部屋に戻ってすぐに就寝しました。
翌朝の朝ご飯。
まあ、どうということもないホテルの朝食ですね!
ただ、今回のネパール旅行で本当に痛感しましたが、まあミルクティの美味しいこと!
この朝食も料理はご覧のとおりの普通のものでしたが、一緒に出てきたミルクティが本当に美味くて…。
12年のインド旅行では、とくに紅茶に感銘は受けなかったんですが、今回のネパール旅行ではネパールミルクティの美味さに感動して、一日に3回は飲んでました。
先程書いたとおり、このネパール3日目は、チトワン名物の象に乗ってのジャングルサファリがあります。
朝食を済ませると、同じホテルのお客さんたちとグループになって、象乗り場へ向かいました。
見えてきました、これがジャングルサファリに向かう象たちが待機している象乗り場です。
象の上にくくりつけられたカゴに4人が乗り込んで、ジャングル内を観光するわけです。
タイで象には乗ったことがあるちーけんさん、そんなにこの日を楽しみにはしてなかったんですが、やっぱり実際に象に乗るとなると、だんだんテンションが上がってきました。
しかも、エレファントパークみたいなところで乗ったタイの象さんと違い、こっちは自然が保護されている国立公園のジャングルの中を、象の背に乗ってサファリするのですから、やっぱり全然楽しそうです。
よーし! という気分になり、いい気分で象さんに乗っかったちーけんさんと、そのグループでしたが……。
次回!!!!!
思いもよらぬ惨劇がちーけんを待ち受ける!!!!!
象さん、怒りのぱおーーーーーーん咆哮!!!!!!!!!!!!!
――というところで、ずいぶん長くなりましたが、ネパール旅行記第一回目が終了です。
旅行中のツイッターを見ていた方はご存じかと思いますが、この象サファリでちーけんさんはエラい目に遭います(笑)。
それではまた次回もどうぞよろしくお願い致します!
- 関連記事
-
- ネパール旅行記第3回・俺はこのためにネパールへ来たのだ…“神々の住まう地”ヒマラヤ山脈とついにご対面~~~~!! のはずが……(涙)の巻
- ネパール旅行記第2回・ちーけんさん失禁! サファリで乗った象さん激おこで「ぱおーん! ぱおーん!」大咆哮! さらに川下りで死にそうな目に…の巻
- ネパール旅行記第1回・どんな国かよく知らずに成り行きでカトマンズ空港に降り立つ! 停電が続発、ホテルも古いしでちーけんさん嘆きの旅立ち