おとこのこ×おとこのこ (ダイヤモンドコミックス) (2008/07) 井ノ本 リカ子BENNY’S 商品詳細を見る |
男性向けショタと女性向けBLのまさに境界線上に位置するのが、このお二人のマンガでありましょう!
とてつもない一冊が出ました~!
井ノ本リカ子先生とBENNY'S先生が合同で出された最新刊『おとこのこ×おとこのこ』です!
今回はコミックス一冊の前半がBENNY'S先生、後半が井ノ本リカ子先生のマンガが載っている形になっています。
で、これがどちらも素晴らしい“優等生受け”満載の一冊なんですなー!
成績優秀、委員長といった、正真正銘の“優等生”が詰まってまして、これほどの作品群は最近ちょっと記憶にありません。
あ、残念ながら(?)、短編集という形式上、もちろん“優等生受け”以外の作品も少し入ってますが、それすらもそこはかとない優等生臭(←どんなニオイだ…)が漂ってます。
優等生スキーのみなさまには、安心して買っていただける一冊と言えましょう!
さて、全部のマンガを紹介したいくらいなんですが…。
そういうわけにもいかないので、まずはBENNY'S先生の本当に素晴らしい短編BL『没収!!』からご紹介していきましょう。
死ぬかと思った!!
やられたー、高山病!!
もちろん先日の記事で予告しました富士登山の話でございます~(涙)。
あれは登山初日となった8月7日深夜のこと。
その日の宿泊場所にした高度3250メートルにある山小屋の狭いベッドの中で(←後に詳述)、冗談ではなくブログ主は、生きるか死ぬかの目に遭っておりました。
く、苦しかった…!
その苦しみがいかばかりのものであったかは、後ほど詳しく書こうと思いますが、一時はあまりの症状の酷さに、とにかく標高の低いところに降りたくて、深夜の真っ暗な下山道を一人で下ろうかとまでブログ主は思い詰めたのでありました。
ほら、船酔いで苦しんだ人が、もう死んでもいいから船を飛び降りて海に飛び込みたい…って思うじゃないですか。
あれと同じ目に富士山で遭ってしまったわけですよ。
じつは登頂自体は、上のようにわざとらしいポーズで登頂を祝ったブログ主の勇姿(?)を見ていただければわかるとおり、結果的には成功ました(笑)。
こんなブログ主の日常生活はどうでもいいからBL本のレビュー書けよという声があることは重々承知しつつ、すいません、自分の日記というか人生の記録として、以下思いつくままに今回の富士登山の顛末を記しておきます。
SとMの恋愛 (オークラコミックス) (オークラコミックス) (2008/08/12) オオヒラ ヨウ 商品詳細を見る |
うお~ん、うおお~~ん(涙)。
この人の同人誌、全部ヤフオクで処分しちゃったよぉぉ。
もう買い戻せないよぉぉ。
チクショー!
こんなに面白いマンガを描く人だと知ってたら…。
後悔先に立たずとはまさにこのこと…!
みなさん、即買い物件です!
最近は見るべきところがまったくなかったアクアコミックスから、素晴らしい1冊が出ました~。
オオヒラヨウ先生の『SとMの恋愛』です!
これ、アクアが最近強力に展開しているケータイBLコミックの『アクアBLキングダム』で連載されていたマンガだそうです。
携帯電話だけでしか読めない新作BLがあることは、ブログ主も知ってはいましたが、携帯電話の小さなキーボード(?)が嫌いで、ふだん携帯メールすらほとんど使わないブログ主は、完全にスルーしていました。
しかも、そこで連載されたBLマンガがアクアコミックスになって出ていたんですが、どれもまったく面白くなく…。
こんなマンガしか載ってないなら、いちいちチェックしないでいいやと思っていたこの矢先、本作のような素晴らしいBLマンガに出会うとは、なんともはや!
やべー。
これからは携帯電話ででもBLマンガをチェックしないといけないのかよ…。
め、めんどくさすぎる…。
ぐふぅ(吐血)。
で、じつはそのような次第でケータイ発のBLマンガを軽蔑していたブログ主は、今回のオオヒラヨウ先生の最新刊『SとMの恋愛』も、当初は買うつもりがありませんでした。
でも、本屋で表紙見たら学園ものっぽいし、一応チェックしておくか…ぐらいの気持ちで、表紙買いしてみたわけですよ。
いやー、感謝!
神に感謝!
本屋でこのマンガを買った自分を褒めてやりたい!
そのぐらい、最近読んだBLマンガの中で、ブログ主の心にググッと来たマンガでありました。
ぶらぼー!
去年もチャレンジしたのですが、その友達のほうが高山病にやられたために8合目で引き返したのでありました。
今年こそは登頂できますよーに…。
でも、今日はちょっとよく眠れなかったので、その点が心配。
それでは、これから始発電車に乗って、行ってきまーす。
無事に成功して帰ってきたら、オレ、ブログを思いっきり更新するよ…!
――って、ハッ! こ、これはよく聞く死亡フラグってやつか!!! ←縁起でもない
小説 アクア 2008年 08月号 [雑誌] (2008/07/23) 不明 商品詳細を見る |
ふう。
2週間ぶりにブログを更新したのはいいものの、どうもペースが掴めません。
なんだか文章を書いていてもヨレまくっているような…。
地に足がついてなくて、ふわふわとそのへんを漂いながら記事を書いている感じです。
楽しいんですけどね、心の叫びを絶叫できて(笑)。
さて、この雑誌も数年ぶりに買ってしまいました。
小説アクア。
いやもしかしたら初めてかも?
どうも、マンガも小説も、アクア系の作家さんはどうもブログ主の好みに合わないようです。
なので、今までは敬遠してたんですな~。
でも先日、池袋のとらのあなをうろついていたら新刊雑誌コーナーにこの本が平積みになっているのを発見。
「新婚&ハネムーン特集」と書いてある。
…即購入しました(笑)。
ええ、ええ、女装少年とか男なのに婚約者とか好きですから(笑)。
表紙からして、ピンクのエプロンをつけた男新婚夫婦のイラストだったし!
そしたら、目当ての“新婚もの”の小説にはあまり好みにあったのはなかったのですが(若月京子先生の新刊『花嫁は17歳』の続編はよかった~)、掲載されていた小説で唯一、なぜか特集テーマの“新婚”とまったく関係ないものが載っていて、それが大変な大当たりだったのでした。
火崎勇先生の小説『恋人は買わない』です!
たぶん好き、きっと好き (DARIA BUNKO) (2008/07/11) 遠野 春日 商品詳細を見る |
以前ちょこっと書きましたように、今週木曜早朝から富士山に登りに行くブログ主です。
昨日も登山用品店に行ったりして準備に余念がないのですが、“優等生受け”界で富士山のような存在といえば、もちろん遠野春日先生ですな! ←強引な展開(笑)
この1年ほど、次から次へと以前の作品が復刻版として発売されている遠野春日先生ですが、今回とっておきの一作が文庫版として復刻されました。
もともとは01年のリーフノベルズから出ていた傑作『たぶん好き、きっと好き』です!
以前の別の作品のレビューにも書きましたが、このころの遠野春日先生の作品は、今とは違って学園ものが非常に多く、奇跡のような名作を連発されていました。
どれもこれもが“優等生受け”の歴史に残るものばかりです。
本作も、このブログの“珠玉の一冊”コーナーで早くご紹介したくて、重要箇所には付箋をはりまくって記事執筆に備えていたのですが、その前に今回復刻版が出てしまいました~。
先を越されて(?)、非常に残念ですが、ちょうどいいタイミングということで“新刊レビュー”としてここに内容をご紹介させていただこうと思います!
遠野春日先生というと、もちろん“優等生受け”界の富士山なわけですが、じつはもう一つの大きな特徴がありますよね。
3Pが非常にお好きという(笑)。
いや、この表現は下品だな…。
言い換えましょう、三角関係が非常にお好きでいらっしゃいますよね、遠野春日先生は(笑)。
ご存じのとおり、BLの世界においては、三角関係なストーリーはあまりメジャーではありません。
もちろん恋のライバルが出てくるぐらいの意味合いでの“三角関係”ならば非常にたくさんの本が出ているわけですが、実際に3Pまでやっちゃうという意味合いでいくと、そーゆー作品はあまり見かけません。
そんな中で、作品の中に際だって三角関係、それも3Pありの三角関係が出てくるのが、この遠野春日先生というわけです。
First Love (二見シャレード文庫) (二見シャレード文庫 か 6-2) (2008/06/23) 神江 真凪 商品詳細を見る |
奥さんいるのに浮気して勝手に家を出て行って、しかもそっちと失敗するや、何事もなかったかのように奥さんのところに舞い戻る。
こーゆー気持ちなんですかね!
2週間、何の音沙汰もなく記事を更新できなかったブログ主ですが、何事もなかったかのように帰ってまいりました(笑)。
いえべつに浮気してたわけではなく、仕事が死ぬほど忙しかっただけなんですけれど。
おかげで家の中もゴミだらけで惨憺たる有様になってます(笑)。
さーて、どの本からご紹介していくか…。
特に理由はありませんが、なかなかグイグイと物語世界に引き込んでくれた一冊、神江真凪先生の最新刊『First Love』からご紹介していきましょう。
この作家さん、まだ2冊目なんですね。
たしかに全体的に若書きの味というか、勢いだけでストーリーが進行していくところがなきにしもあらずで、いろいろと「こうだったらもっとよかったのに…!」という点も個人的にはあったのですが、それでもこの出版不況の中、しっかり2冊目を出してもらえただけあって、読者を引きこむ力はなかなかのものです。
ストーリーは、最近のBLでホントに多い“再会もの”です。
ブログ主はこの“再会もの”ってのが、じつに嫌いでしてねぇ…。
やっぱりBLは“初恋の味”“カルピスの味”であってほしいわけですよ、個人的には!(笑)
…って、BLで“カルピスの味”とかいうと、やにわに生臭い響きを帯びてきて大変よろしくないわけですが、ここでは単純に甘酸っぱい青春の味ということでご理解くださいませ(笑)。