朝市 朝市の概要

朝市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/23 06:53 UTC 版)

カトマンズの朝市
館鼻岸壁朝市・日曜早朝LIVEするご当地アイドル

日本の朝市

個別に路上販売あるいは訪問販売によって商う行商とは違い、朝に一か所に集まって仮設で路上販売する形式を「朝市」というのが一般的である。公道や公有地での「朝市」は、様々な届出が必要である。

農業協同組合(農協・JA)や漁業協同組合(漁協)が主催することがあるほか、観光の目玉イベントとして自治体等が行う場合もある。中には平安時代頃から続いているといわれる石川県輪島市の朝市や安土桃山時代から続いている千葉県勝浦市の朝市、江戸時代から続いている岐阜県高山市の飛騨高山朝市など歴史的な朝市も現存している。

一般的には一定場所で開催する所が多いが、一定期間ごとに開催場所が異なる朝市(勝浦の朝市など)や曜日ごとに開催場所が異なる朝市(高知朝市など)も存在する。

なお、「朝市」と称するが朝以外の時間帯にも営業する市場も存在する。

2000年代以降は、軽トラックの荷台で販売をおこなう「軽トラ市」と呼ばれるスタイルも見られるようになっている[1]

主な朝市

仮設定期市

輪島朝市石川県輪島市

常設市場

中国の朝市

中国では朝市は「早市」と称される(自由市場は「菜市場」と称される)[4]。ただし、歴史的には1990年代初頭まで都市部の生鮮食料品を提供する小売業は零細な小売商人、農民が対面販売を行なう自由市場、国有の生鮮食料品小売専門店しかなかく、「菜市場」は国有の生鮮食料品店を指した[5]

脚注


  1. ^ “「軽トラ市」街を笑顔に”. 日本経済新聞. (2017年8月20日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO20294090T20C17A8TBU000/ 2020年6月28日閲覧。 
  2. ^ 朝市に行ってみませんか?一般社団法人 豊橋観光コンベンション協会、2017年11月20日
  3. ^ 指宿線朝市 60年以上の歴史に幕MBC南日本放送、2018/03/28
  4. ^ 麻生晴一郎 『旅の指さし会話帳 45 北京』情報センター出版局、2003年、46頁
  5. ^ 呉軍「中国における生食料品をめぐる自由市場とスーパーマーケットの競争」 大阪市立大学、2021年9月24日閲覧。


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