Ferrariとは？ わかりやすく解説

レース界の名門と呼ばれるイタリアのメーカー。1920年代、アルファロメオの元ワークスドライバーで、引退後はチーム監督を務めたエンツォ・フェラーリが40年に設立。第2次世界大戦後、自らの名前で高級スポーツカーの市販に乗り出したのも、レース活動の資金づくりのためというから、そのレースへの情熱がうかがえる。F1には世界選手権がスタートした50年からこれまで1シーズンも欠かさず出場、51年の初優勝から2002年末まで161勝をあげ、獲得したタイトルもドライバー部門、コンストラクター部門ともに12回ずっと最多を誇る。一方、スポーツカーレースにおいても、47年のデビューから73年のシーズン終了後に撤退するまで、世界選手権では14個のタイトルを獲得し、ルマンでも9勝をあげた。74年以降、ワークスとしてのレース活動はF1に限定されているが、プライベートチームによる最近のレース活動に目を向けると、90年代中盤にはレーシングスポーツカーの333SPが耐久レース(とくにアメリカ国内)で活躍し、現在は市販スポーツカーの550マラネロがGT選手権に出場して好成績を残している。また、市販スポーツカーによるワンメイクレースも行われている。