除隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/26 10:03 UTC 版)
除隊(じょたい、英:discharge)は、軍人が負傷・兵役の満了、あるいは懲戒などにより、軍隊を辞めること。退役(たいえき)ともいう。
旧日本軍では、兵・下士官の場合を「除隊」と呼び、将校の場合は「退役」と呼んで区別していた。今日の自衛隊でも「除隊」の語は一般的に使われてはいるが、これは非公式な表現で、自衛隊法による正式(法的)な用語は「退職」となっている。
米軍の場合
軍歴を重んじるアメリカ軍では、次の5つの理由のうちのいずれかにより軍隊を去ることになる。このうち、4の「不行跡除隊」と5の「不名誉除隊」は懲戒免職処分である。「普通除隊」は満期前の自己都合退職に相当する。
- 名誉除隊 (Honorable Discharge)
- 普通除隊 (General Discharge)
- 非名誉除隊 (Other Than Honorable Discharge)
- 不行跡除隊 (Bad Conduct Discharge)
- 不名誉除隊 (Dishonorable Discharge)
中国人民解放軍の場合
入隊後、軍隊になじめないなどの理由で除隊する場合には、数々の懲罰を加えられる。2019年、入隊直後に除隊を申し出た大学生の例では、罰金のほか2年間にわたり国内外の交通機関を使用した移動の制限、不動産の購入、ローン契約や保険の加入、事業の開業、大学や中等教育機関への入学などが禁止された上、将来にわたり政府機関や国営企業に就職できなくなる懲罰が科せられた[1]。
脚注
- ^ “人民解放軍を辞めたらこうなる――過酷な処分内容を公表 中国”. CNN (2019年12月17日). 2021年2月21日閲覧。
関連項目
除隊
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「カナマト・ボタシェフ」の記事における「除隊」の解説
2012年12月29日、カレリア共和国ペトロザヴォーツク近郊のペトロザヴォーツク空港(英語版)にて戦術飛行演習を敢行。事前に訓練や機体メンテナンスを行っていないにも関わらず、Su-27戦闘機を操縦。さらに予定になかった曲技飛行をした所、バランスを失い墜落。ボタシェフは墜落前に脱出したものの、刑法第351条(飛行規則違反)に基づき、規則に違反して機体を損壊したとして刑事告訴を受け、500万ルーブルの罰金と4年間の保護観察を宣告された。2013年に軍を除隊。その後はサンクトペテルブルクで士官候補生を教育する国営機関、DOSAAF(英語版)の副責任者や、サンクトペテルブルク航空クラブ副会長などの職に就いていた。
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