選考に関して
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 04:20 UTC 版)
「フランス書院文庫官能大賞」の記事における「選考に関して」の解説
締切は、年2回開催となった現在では例年5月末日および11月末日。フランス書院文庫ホームページ「編集部発」にて一次選考、二次選考、最終選考、各賞結果の発表が順次行われている。最終的な各賞結果発表は、締切からおよそ4-5ヶ月後。最終選考通過者には事前に連絡をしていることが公表されており、最終選考を通過した作品には結果発表と同時に編集部による講評が掲載される。発表では受賞作品名(原題)と著者の応募名イニシャルが公開されるが、刊行にあたって改題と正式なペンネームが決定される。 フランス書院文庫は、受賞しなくても才能や個性を感じた場合には担当編集者がつきデビューとなる可能性はあるとしており、実際にワイルドカード枠としてデビューする作家も複数いる。過去には一次、二次選考の落選者からも活躍中のレギュラー執筆陣が出ていると発表されている。 新人賞としての側面を持つが、アマチュアに限らずフランス書院以外で活躍しているプロ作家にも応募資格がある。また応募可能な作品は未発表のものに限られるが、現在は商業作品でなければWeb上に発表された作品も応募可能である。 原稿枚数が「自由。」とされているのが特徴。フランス書院は応募要項の「よくある質問」において目安を「四百字詰めで100ページ前後を目標に書いてみてください」と記載している。刊行にあたっては十分な分量に改稿する必要があるが、第23回ではA4用紙で25枚程度の作品が特別賞を受賞しており、編集部は「少ない原稿の分量であっても、濡れ場がすばらしければ受賞する可能性がある」としている。それ以前にも、枚数によらず同等の審査を行うと明言している。 応募総数は非公表だが、第6回では1189通、第8回では1094通など、過去には公表されている年もある。 少なくとも第11回までは下読みのアルバイトは使わずに編集部が全作品に直接目を通しているとホームページにて公表されているほか、作品を最初から最後まで読んで判断を下すのが編集部のルールであるとも紹介されている。 傾向に関しては、ホームページ「編集部発」に掲載される講評にてたびたび言及されているように、書籍化を前提としているため古典的な筋立ての官能小説が受賞することが多い。受賞を逃した作品について、例えば第28回では具体的に「フランス書院文庫の読者は中高年男性がメインのため、妹や幼なじみといった少女ヒロインのみでは書籍化に不安があった」、「ラノベ的な雰囲気が前に出すぎていた」といった見解が公表されている。しかしながら、こういった既刊作品のカラーとは異なるライト文芸寄りの作品(編集部は「カテゴリーエラー」と表現している)についても、近年は電子書籍媒体のフランス書院eブックスとして刊行される場合がある。
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