透かし彫りとは? わかりやすく解説

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すかし‐ぼり【透かし彫(り)】

読み方:すかしぼり

金属木・石などをくりぬいて文様を表す技法文様透かして素地を残す方法文様透かし)と、文様周り素地透かす方法(地透かし)がある。木彫仏の光背欄間刀剣の鐔(つば)などに技巧凝らしたものが多い。


透彫

(透かし彫り から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/07 08:28 UTC 版)

透彫(すかしぼり)とは、彫刻技法の一種である[1]。金属板や木材などの素材を(たがね)や(のみ)で彫り抜くことで文様をあらわす[1]

円覚寺欄間
金銅灌頂幡。銅製透彫鍍金

金工品においては背景を切り抜く「地透かし」と文様を切り抜く「文様透かし」の2種類の技法に大別される[1]。地透かしは古くは古墳時代から眉庇付冑などで既に用いられており[2]、文様透かしも飛鳥時代以降、各時代でもさかんに用いられる[1]。かつては小さな穴を空けることで文様の輪郭を造り切鏨(きりたがね)で切り取っていたが、近世以降は糸鋸で切り取るようになった[2]。透彫を用いた主な金工品としては金銅灌頂幡法隆寺夢殿の救世観音像の宝冠などがあるほか[1]刀剣(つば)などによく施されている[3]

木工品においては金工品とは異なり文様を立体的に表現することが多い[1]。ふるくは法隆寺金堂で見られ、以降は彫刻技法として各時代でさかんに用いられる[1]。透彫を用いた主な木工品としては観心寺如意輪観音像の宝冠や平等院鳳凰堂阿弥陀如来像の天蓋などがあるほか[1]欄間仏像光背などでよくみられる[3]

出典

  1. ^ a b c d e f g h 西川 1987, p. 57.
  2. ^ a b 山川 日本史小辞典 改訂新版『透彫』 - コトバンク
  3. ^ a b 百科事典マイペディア『透彫』 - コトバンク

参考文献

関連項目

  • フレットワーク英語版 ‐日本以外に見られる透かし彫りについて。
  • 透かしブロック - 穴が開く形でデコレートされた建築ブロック。英語では、breeze blocksなどの語が見られる。

透かし彫り

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/09 02:58 UTC 版)

三川内焼」の記事における「透かし彫り」の解説

彫刻で、金属木・石などの薄板打ち抜いて模様をあらわす技法また、その彫刻したもの。欄間彫刻刀剣の鍔(つば)などに見られる。その他色々な焼き物などで使われる技法として有名である。香炉多宝塔などの作品がある。

※この「透かし彫り」の解説は、「三川内焼」の解説の一部です。
「透かし彫り」を含む「三川内焼」の記事については、「三川内焼」の概要を参照ください。

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