ぎゃく‐てんしゃこうそ〔‐テンシヤカウソ〕【逆転写酵素】
逆転写酵素
英訳・(英)同義/類義語:reverse transcriptase, Reverse transcriptases
RNAを鋳型にDNAを合成する酵素。原始的なDNAポリメラーゼともいえ、レトロウイルスやレトロトランスポゾンにコードされている。遺伝子クローニングに使われる重要な酵素。
酵素タンパク質モチーフなど: | 触媒サブユニット 誘導タンパク質 軽鎖 逆転写酵素 遅延性カリウムチャネル 運搬体タンパク 遺伝子抑制タンパク |
逆転写酵素
通常の細胞はDNAからRNAコピーが作られるため、RNAからDNAの合成を逆転写と呼び、RNAからDNAへの転写を行う酵素が逆転写酵素(reverse transcriptase)である。
HIV(ヒト免疫不全ウィルス)はレトロウィルスで、遺伝物質を宿主細胞のゲノムに組み込んでしまう能力がある。このウィルスは遺伝物質をRNA鎖としてもっており、感染したHIV顆粒は感染時にRNAからDNAコピーを作る。
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逆転写酵素
逆転写酵素
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/18 08:17 UTC 版)
逆転写酵素(ぎゃくてんしゃこうそ、英: reverse transcriptase、EC 2.7.7.49)は、RNA依存性DNAポリメラーゼ (RNA-dependent DNA polymerase) のこと。逆転写反応 (reverse transcription) を触媒する酵素。1970年、ハワード・マーティン・テミンとデビッド・ボルティモアによるそれぞれ別の研究により見出された。
- 1 逆転写酵素とは
- 2 逆転写酵素の概要
- 3 関連項目
「逆転写酵素」の例文・使い方・用例・文例
- 1ビリオンあたり2つの単一らせん構造の線状RNA分子と(RNAからDNAへの)逆転写酵素から成るウイルスのグループの総称
- 非ヌクレオシド逆転写酵素抑制剤(商標名レスクリプター)で、エイズとHIVの治療に使用する
- 逆転写酵素抑制剤とのプロテアーゼ抑制剤の複合
- エイズとHIVを治療することにおけるジドブジンと組み合わせて非常に効果的なヌクレオシド逆転写酵素抑制剤
- エイズとHIVを治療するのに使用される非ヌクレオシド逆転写酵素阻害薬(商品名ヴィラミュネ)
- HIVのようなレトロウイルスでの逆転写酵素の作用を禁止する抗ウイルス薬
- メッセンジャーRNAと相補的である一本鎖DNAまたは逆転写酵素によってメッセンジャーRNAから合成されたDNA
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