誕生後とは? わかりやすく解説

誕生後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/15 15:52 UTC 版)

ゲームブック」の記事における「誕生後」の解説

本格的なゲームブック歴史1982年イギリスペンギン・ブックスより発行されスティーブ・ジャクソンイアン・リビングストン共著火吹山の魔法使い』(The Warlock of Firetop Mountain)で始まる。 1980年ダンジョンズ&ドラゴンズはじめとするテーブルトークRPGイギリスにおける流行担い手だったジャクソンリビングストンは、テーブルトークRPG入門書ペンギン・ブックス提案した初期の計画ではテーブルトークRPG遊び方ファンタジー世界へ導入のためのマニュアルに過ぎなかったが、作成する内にファンタジー世界そのもの本の中に収め、1冊の本の中でTRPG楽しめるものへと変わっていった。ひとりひとり読者冒険主人公になること、パラグラフ選択という手法サイコロによる戦闘など、ゲームブック典型的要素このころ固まったとされる。そうして作られたのが『火吹山の魔法使い』である。 それ以前にも、パラグラフ選択だけでサイコロなどを用いない単純なゲームブック存在したまた、テーブルトークRPG1人プレイシナリオなどもあった。中でも先に言及された『トンネルズ&トロールズ』のソロ・アドベンチャー群はテーブルトークRPG自由度紙媒体において巧みに表現した佳作と言えた。そして『火吹山の魔法使い』は、この種の書籍ゲーム性物語性巧みに調和させ、かつ商業的に類を見ない規模成功収めた嚆矢と言えるだろう。同書ベストセラーとなり数多くの国で翻訳・出版され、さらにはファイティング・ファンタジーシリーズや「ソーサリー4部作へと発展したまた、いくつも出版社がこれに追随し、「ローンウルフ」「ゴールデンドラゴンファンタジー」「グレイルクエストドラゴンファンタジー)」「ブラッド・ソード」など、何種類ものシリーズ登場した中でもイギリス1983年より刊行された「ソーサリー4部作は、全巻合計でのパラグラフ数が約2000に及ぶ超大作である。「バルサスの要塞」より発展した読者魔法使いとなって呪文暗記し唱えるシステムや、「今後○○ときには100引いたパラグラフに進む」など、選択肢にないパラグラフへの移動取り入れた最初作品である。 しかしその後ゲームブックというジャンル次第衰退していった。ゲームブック仕組み一見単純なせいか多く作品作られたが、「ソーサリー」を超える作品出ずマンネリ化したり、あるいは熟練者狙った新作ではシステムが複雑すぎて新規読者受け入れられなくなったことが衰退の原因ともいわれている。また、ファン興味コンピュータゲーム移ったという説もある。いずれにせよ人気博したシリーズのほとんどが姿を消してゆき、1990年代前半にはブーム終わったことは明らかだった元祖とも言うべき「ファイティング・ファンタジーシリーズ発行続けていたが、1995年59巻を発行した後、60巻「Bloodbones」を未刊として残したまま姿を消した根強いファンを持つ「ローンウルフシリーズ最後まで残ったが、1998年の第28巻で終了した2002年イギリスのアイコン・ブックスが新ブランド「ウィザード・ブックス」を立ち上げて火吹山の魔法使い』を復刊した。同社その後も「ファイティング・ファンタジーシリーズ人気の高いものを選んで復刊した。さらに、前述の「Bloodbones」や完全新作の「Eye of the Dragon」をも刊行している。また日本においても『火吹山の魔法使い』『バルサスの要塞』『ソーサリー』『ドルアーガの塔』などが復刻されたほか、『魔人竜生誕』などの(復刊ではない)完全な新作発表されている。

※この「誕生後」の解説は、「ゲームブック」の解説の一部です。
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