記念機関車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/17 00:40 UTC 版)
貨物機関車 044 389-5 はこの町に記念物として展示されている。1976年までアルテンベーケン近郊の路線で重い貨物列車を牽引していた機関車で、この町が発展した蒸気機関車時代を象徴するものである。展示されたのは1977年で、それに先立ちかつての機関車工場で関係者(機関士、整備士)によって修復がなされた。 沿革: 1976年に「ドリーブルガー・グルント」のレジャーパークが完成した際、当時の町長アントン・フィンケはここに子供たちが楽しめるよう機関車を設置することを提案した。企業家アントン・ドリラーは本物の機関車を購入し、展示するのに必要な金額を1万ドイツマルク (DM) と試算した。町議会議員としてこの会談の場に居合わせた当時のドイツ機関士組合 (GDL) 書記のルドルフ・コッホは、組合代表のフランツ・ヴォルフにこの旨を話し、ミンデンの中央局に費用の見積りを要請する書簡を送った。これらは矢継ぎ早に行われた。当時の町の事務長ハインリヒ・ミッデーケや鉄道会社の経営陣もこの企画に対する協力を表明した。オットベルゲンの機関車 044 389 が選ばれて、1976年12月10日に 14,800 DM プラス 11 % の付加価値税(計 16,428 DM)で譲渡された。購入、修理、補修、運搬に要した総額は約 40,000 DM であった。この費用はすべて寄付で賄われた。地元の国民銀行は購入費用の 16,800 DM を寄贈した。展示場所は博物館近くの、かつてヘーション鍛冶工場があった広場が選ばれた。軌道施設は技術長ロナルト・ランゲとその同僚たちによって移設された。 1977年10月14日、この機関車は最後の旅に出た。普段はボイラーを炊いてその上を通っていた高架橋のアーチの下をパーダーボルンからの重貨物車に乗せられ通過した。その後、この機関車は「主力機関車」としてルドルフ・コッホの指導下で整備・保護されている。
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