表面分子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 10:05 UTC 版)
「ナチュラルキラーT細胞」の記事における「表面分子」の解説
NKT細胞はT細胞の一種であり、αβTCRを発現しているが、さらに他にも数々のNK細胞に典型的なNK1.1などの分子マーカーを発現している。最もよく知られたNKT細胞の集団は定型的なT細胞と、TCRの多様性が限られているという点で異なっている(インバリアントNKT細胞、もしくは1型NKT細胞)。1型NKT細胞と他のCD1d拘束性T細胞(2型NKT細胞)はペプチド-MHC複合体より、抗原提示分子群の1つ、CD1ファミリーに属すCD1d分子により提示される脂質や糖脂質を認識する(これがCD1d拘束性といわれる理由である)。そのため、NKT細胞は結核菌のような微生物に由来する糖脂質を認識する上で重要である。NKT細胞は当初はNK1.1を発現するT細胞として名付けられたが、現在の定義上はNK1.1が陽性のものも陰性のものも含み、CD4、CD8についても陽性、陰性両方のものを含む。また、CD16、CD56を発現し、グランザイムを産生するなど、NKT細胞はNK1.1の他にもNK細胞と共通の特徴を持つ。1型NKT細胞はPLZFを大量に発現しており、かつ1型NKT細胞の分化はPLZFに依存している。
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