胆管がん問題
別名:胆管ガン問題、胆管癌問題、胆管がん発症問題
有機塩素化合物「1,2-ジクロロプロパン」を含む洗浄剤を使用していた印刷工場の従業員が多数、胆管がんを発症したことに関する一連の問題の通称。2012年半ば以降、メディアに大きく取り上げられるようになった。
胆管がん問題で取り沙汰されている印刷工場は、1991年から2006年にかけて1,2-ジクロロプロパンを使用していた。当時の従業員のうち17名が胆管がんに罹り、うち8名が、2013年4月までに死亡している。患者のうち16名は労災認定されている。
2013年4月2日のNHKニュースの報道などによれば、印刷会社側は、産業医の配置を行っていなかったことをはじめ、従業員の健康管理のための措置を充分にしていなかった疑いが持たれている。厚生労働省は4月2日、同社に強制捜査を行っている。
胆管がん問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/03/27 10:28 UTC 版)
2012年、1996年以降、同社の従業員のうち13人が胆管がんにかかり、うち7人が死亡していることが、労働者支援団体や厚生労働省の調査により判明した。これについては、換気の不十分な工場内に、インクを落とす洗浄剤に含まれる化学物質「1,2-ジクロロプロパン」「ジクロロメタン」が充満していたことが原因である疑いがある。2012年7月現在、同社の代理人は「(業務とがん発症の関係が)判明したら補償や謝罪を考える。国の調査を待つ」としている。2013年、厚生労働省は化学物質「1、2ジクロロプロパン」と「ジクロロメタン」とを胆管がん発症の原因と認め、労災認定する意向を示し、同年3月27日、大阪中央労働基準監督署は現元従業員計16人(うち死亡8人)を労災認定した。
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