粒界酸化
炭素鋼、低合金鋼、ステンレス、ニッケル合金などの熱処理工程において、金属製品の表面層の結晶粒界が、熱処理雰囲気中の酸素によって酸化される現象をいう。炉内で鋼材の加熱中に、鋼材表面から酸素が結晶粒界に沿って拡散浸透し、結晶粒界が酸化される。低炭素鋼では500℃以上で起こる現象であり、異常摩耗や異常破損の原因のひとつである。その発生を防ぐ手段に真空炉を使用する真空熱処理がある。真空焼入れでは、真空中で加熱してオーステナイトの状態にした鋼を、不活性ガスの窒素によって急速冷却してマルテンサイトの状態を得る焼入れ方法で、真空下で焼き入れするため、脱炭、浸炭、粒界酸化のない優れた組織を得ることができる。
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