福音書とは? わかりやすく解説

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ふくいん‐しょ【福音書】

読み方:ふくいんしょ

新約聖書のうち、マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネによる四つ文書イエス=キリスト生涯およびその言行内容とする。ゴスペル


ふくいんしょ 【福音書】

新約聖書』中、イエス生涯言行記録したもの。ふつう、マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネの四福音書。この四書四人記者福音史家といい、それぞれ象徴定めてマタイ人間マルコ獅子ルカは牛、ヨハネがそれだとする。ただし原始キリスト教文献中には、「トマス福音書」「ヘブル人の福音書」などのように正典以外に福音書と呼ばれるものもある。福音書はまた「伝」で表記される場合もあり、例えば「マタイ伝」「ヨハネ伝」などとする。

福音書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/16 07:17 UTC 版)

イエス=キリスト
降誕 十字架 復活
使徒 教会 聖伝


注釈

  1. ^ 古代ギリシア語: エウアンゲリオン [eu̯aŋɡélion][1], 中世ギリシア語: エヴァンゲリオン [eβaŋˈɡelion][1], 現代ギリシア語: Ευαγγέλιο, エヴァンゲリオ [evaɲˈɟelio][2]
  2. ^ 教会ラテン語: エヴァンジェリウム [evanˈd͡ʒelium][3], ドイツ語: エファンゲリウム [evaŋˈɡeːli̯ʊm][4]
  3. ^ 古英語: godspell, "good"(良い)+"spell"(話、物語)[5]
  4. ^ ヨハネによる福音書を他の3つの福音書と比較したときに表現、思想の違いが多いことから、ヨハネによる福音書以外の3福音書を共観福音書と呼ぶ。

出典



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福音書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 05:52 UTC 版)

史的イエスの資料」の記事における「福音書」の解説

「史的イエス」、「共観福音書の問題」、および「Historical reliability of the Gospels」も参照 キリスト教正典である四福音書『マタイによる福音書』『マルコによる福音書』『ルカによる福音書』ヨハネによる福音書』はイエス生涯伝記教えイエス帰され行動の主要資料である。そのうちの3書『マタイ』『マルコ』『ルカ』は内容物語の構成言語段落構成に高度な類似性を示すことから共観福音書呼ばれる第四福音書すなわち『ヨハネによる福音書』は共観福音書とは異なり叙述的形式ではなく主題にそった内容になっている学者一般的な意見では『ヨハネによる福音書』に共観福音書文章との直接的な関係を見出すことは出来ない新約聖書著者一般的にイエス生涯個々出来事がいつ起きたかには(イエス年代学英語版))、またそれを世俗出来事同期させることにはほとんど関心を示さなかった。福音書は主に原始キリスト教神学的文書として書かれたもので、著者にとって出来事年次は重要ではなかった。福音書が歴史的な年代記ではなく神学的な文書であることは、一例としてイエス生涯最後7日間についての記述が福音書の文章の3分の一を占めていることに表れている。福音書には近現代の歴史家が求め正確な年代に十分答え詳細記されていないが、学者たちは福音書によってイエス数々人物像再建して来た。しかし『ヨハネによる福音書』の最後にイエスなさったことは、このほかにも、まだたくさんある。」とあるように、福音書はイエス生涯出来事網羅的記載しているとは言えない。 福音書の個々記述歴史的信頼性について学者間で見解相違があって、ほぼすべての学者の見解一致するのはイエス洗礼受けたことと磔にされたことだけである。さらにE・Pサンダース英語版)やCraig A. Evansなどの学者は、福音書に書かれている他の2つ出来事、すなわちイエス使徒召命したことと、エルサレム神殿論争起こしたこと(宮清め(英語版))が歴史的に確かであるとしている。 アウグスティヌス見解アウグスティヌス仮説英語版))以来、福音書が書かれ順序影響関係について学者間で議論されマルコ優先説英語版)では紀元70年頃に書かれ『マルコによる福音書』が他の福音書より先に書かれたとされ、『マルコ』の後に『マタイ』が成立し、『ルカ』は紀元70年から100年頃に書かれたと考えられている。通説とされる資料説(英語版によればマタイ』と『ルカ』は、『マルコ』以外にQ資料呼ばれる学者推定した資料利用して書かれている。 福音書は3つの視点によって見ることが出来る。第1に文章としての文学的視点、第2にキリスト教ユダヤ教内の革新運動からどのように始まったかを観察する歴史的視点第3キリスト教え分析する神学的視点がある。歴史的な視点では、福音書は資料として単にそれ自体イエス存在明らかにするためだけに使われるではなくその内容非キリスト教資料を含むその他の資料歴史的背景比較して史的イエスについての結論引き出す。

※この「福音書」の解説は、「史的イエスの資料」の解説の一部です。
「福音書」を含む「史的イエスの資料」の記事については、「史的イエスの資料」の概要を参照ください。

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