しゃかいじん‐きそりょく〔シヤクワイジン‐〕【社会人基礎力】
読み方:しゃかいじんきそりょく
企業や組織の中で、多様な人々とともに仕事を行っていく上で必要となる基礎的な能力。経済産業省が提唱する産学連携による社会人基礎力育成プロジェクトの中心的な概念。「前に踏み出す力(アクション)」「考え抜く力(シンキング)」「チームで働く力(チームワーク)」の三つの能力によって評価される。企業の新卒者採用や人材教育のほか、大学教育にも取り入れられている。
[補説] 「前に踏み出す力」は主体性・働きかけ力・実行力、「考え抜く力」は課題発見力・計画力・創造力、「チームで働く力」は発信力・傾聴力・柔軟性・情況把握力・規律性・ストレスコントロール力といった要素に細分化される。
社会人基礎力
社会人基礎力
「社会人基礎力」とは、経済産業省産業政策局長の私的研究会「社会人基礎力に関する研究会」が2006年に明確化した、職場等で求められる能力のことを言う。
企業の職場等で求められる能力として、単なる学力ではなく、人と関わる中で仕事に取り組む際に必要な能力(=社会人基礎力)を重視する傾向が強まって
きていることが、背景として挙げられる。
現代の若者は、家庭や地域社会での近隣の人との触れ合う機会の減少等により、社会人としての水準(基礎力)のバラつきが拡大している傾向が見られ、ビジネス
の国際競争力の低下等が懸念されている。
しかし、社会人基礎力を定義することで、社会人として必要とされる力の共通認識を持つことができ、社会人になる前から意識的に育成することが可能になると
考えられている。
「社会人基礎力に関する研究会」が定義した「社会人基礎力」は以下の通りである。
■前に踏み出す力 ~アクション~
・主体性(物事に進んで取り組む力)
・働きかけ力(他人に働きかけ巻き込む力)
・実行力(目的を設定し確実に行動する力)
■考え抜く力 ~シンキング~
・課題発見力(現状を分析し目的や課題を明らかにする力)
・計画力(課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力)
・創造力(新しい価値を生み出す力)
■チームで働く力 ~チームワーク~
・発信力(自分の意見をわかりやすく伝える力)
・傾聴力(相手の意見を丁寧に聴く力)
・柔軟性(意見の違いや立場の違いを理解する力)
・情況把握力(自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力)
・規律性(社会のルールや人との約束を守る力)
・ストレスコントロール力(ストレスの発生源に対応する力)
社会人基礎力を明確化することで、企業側の求める人物像を「社会人基礎力」という共通指標に基づき打ち出すことができ、採用時のミスマッチを防ぐことができるともいわれている。
最近では、経済産業省を中心に、産官学が連携し、若者の社会人基礎力を育成していく取り組みが行われている。
社会人基礎力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/27 05:39 UTC 版)
社会人基礎力(しゃかいじんきそりょく)とは、職場や地域社会などで仕事をしていく上で重要となる基礎的な能力を指す。経済産業省が提唱している概念である。
- ^ COBS ONLINE:<マイコミ社会人レポート> 20代の社会人対象『社会人基礎力に関するアンケート調査』結果を発表
- ^ 第19回 子どもの将来と教育(1)-「社会人基礎力」の観点から考える - データからみる今と未来 - 研究員リポート - 2010年「子どもの教育を考える」- 教育研究開発センター - ベネッセコーポレーション
- ^ http://www.meti.go.jp/press/2015/02/20160223002/20160223002.html
- ^ https://www.wakuwaku-catch.com/社会人基礎力/topics基礎力グランプリ2013
- ^ 流通科学大学/社会人基礎力育成グランプリ2010 頭師ゼミが日本一に!
- ^ 「社会人基礎力」大学生競い合う : 就活最前線 : 新卒・就活 : ジョブサーチ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
- 1 社会人基礎力とは
- 2 社会人基礎力の概要
- 3 外部リンク
「社会人基礎力」の例文・使い方・用例・文例
- すぐれたコミュニケーション・スキルは社会人基礎力の一つです。
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