盤双六
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 00:56 UTC 版)
Clip 盤を担いで運ぶ猿(「鳥獣戯画」(12世紀)より) Clip 朱雀門の鬼と双六を打つ紀長谷雄(「長谷雄草紙」(14世紀)より) 盤双六(ばんすごろく)は二人で遊ぶボードゲームであり、古い形のバックギャモンの一種である。盤上に配置された双方15個の石をどちらが先に全てゴールさせることができるかを競う。片方のプレイヤーは黒い石を、もう一方のプレイヤーは白い石を使う。平安時代は上手が黒とされ、江戸時代には上手が白とされた。 さいころの目に合わせて二つの石を動かすか、あるいは一つの石を二回進めることができる。後戻りはできない。相手の石が二つ以上あるマス目には進めない。 石をすべて内地(インナーボード)に入れた段階で勝ち(バックギャモンのベアリングイン相当)。これを「入勝(いりがち)」という。 相手の石が一つだけ存在するマス目に石を移動した場合、相手のその石(「端石」、ブロットに相当)を一時的にゲームから取り除くことができる。これを「切る」という。 切られた石はマス目の外に置かれる。石を切られたプレーヤーは自分の手番が来たとき、切られた石を動かしてマス目に戻さなければ他の石を動かせない。 相手が進めないマス目を六つ連続で作ることを「蒸す」といい、重要な戦術としていた。(上田竹翁の『新撰雙陸独稽古』明治三十年、青木嵩山堂による) ダブリングキューブはない。(ダブリングキューブは1920年代にアメリカで発明された)
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