せいぶつ‐どけい【生物時‐計】
生物時計
別名:体内時計
circa-rhythm(概リズム)の中枢機構。単にclock(時計)ともいう。環境サイクルの長さに似た周期で自律的に振動し、種々の生理機能に作用して概リズムを発現させるはたらきをもつ。概日リズムを支配する生物時計(circadian clock 概日時計)の所在として、哺乳類のげっし類(ネズミの類)では視床下部のsuprachiasmatic nuclei (視交叉上核)が知られている。また、鳥類では、pineal body(松果体)が最も注目されているが、目や視交叉上核も概日リズムの支配に関わっているといわれ、所在を特定の組織に限定することはできない。昆虫のなかで、ゴキブリやコオロギでは、 複眼のすぐ奥に位置するoptic lobes(視葉)、また、ナツメガイ(軟体動物後鰓類)では目の奥にあるbasal retinal neurons(網膜基部ニューロン)に時計がある。体内に概日時計が複数あり、それらの間に主従関係が想定される場合もある。その場合、主の方をmaster clock(主時計)、従の方をslave clock(従時計)とよぶことがある。
生物時計
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/19 01:42 UTC 版)
生物時計(せいぶつどけい、英: biological clock[1][2])とは、生物が生まれつきそなえていると考えられる時間測定機構[1][3]。体内時計(たいないどけい)[2][3]、生理時計(せいりどけい、英: physiological clock)とも言う[1]。生物の睡眠や行動の周期に影響を与える。哺乳類では脳の視交叉上核によるとみなされている。生物時計の代表的な例として、約25時間周期で変動する生理現象であり、動物、植物、菌類、藻類などほとんどの生物に存在している概日リズムがある。
- 1 生物時計とは
- 2 生物時計の概要
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