生存空間
衝突後のキャビン内部の状態を評価するときに用いられ、衝突によりキャビン内部が圧迫を受けた状態における乗員の存在可能な空間をいう。ただし自動車事故では走行状態、停止状態にかかわらず、衝突を受けると乗員は慣性の法則で車内に2次衝突するため、ほとんどはこれにより傷害を受ける。したがって事故後の生存空間の有無が乗員の傷害状況を決定するものではないが、キャビンの剛性や衝突の程度を評価するうえで使用されることが多い。
参照 2次衝突生存空間
生存空間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 06:18 UTC 版)
日本の伝統構法の流れを汲む木造軸組構法で多くの即死者が出た原因は、潰れた建物の下敷きになり、生存空間がなくなったためである。分解しやすい構造のため、地震の場合瓦屋根、屋根土、土壁、床、柱がバラバラになって落下し、下敷きになって人体が潰れるためである。揺れが小さい場合は土壁が建物を守るが、揺れが大きい場合は土壁も破壊され落下し凶器になる場合がある。 鉄筋コンクリート造りの場合は強固な一体構造であり、大破しても柱、屋根、床はバラバラになって潰れることがない。柱は破壊されても、天井が低くなるだけで床や屋根部分はバラバラになることはなく、即死することが少ない。さらに普通のマンションの場合、壁が多く、壁が柱の役目をするので構造的に潰れにくい。マンションは大破した場合でドアが開かない、大きな亀裂が入るなど住むことはできないが、建物の下敷きになって怪我をしたり即死することはない。例外的に低層階に会社、スーパーマーケットなど窓が大きく、柱が少なく、壁の少ない構造のマンションでは一階の柱が破壊され、天井が極端に低くなった例がある。
※この「生存空間」の解説は、「阪神・淡路大震災」の解説の一部です。
「生存空間」を含む「阪神・淡路大震災」の記事については、「阪神・淡路大震災」の概要を参照ください。
- 生存空間のページへのリンク