瀬戸ノ谷線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 09:57 UTC 版)
「しずてつジャストライン藤枝営業所」の記事における「瀬戸ノ谷線」の解説
概説藤枝大手、旧藤枝町市街地から現在の県道32号に沿って藤枝市北部の瀬戸谷地区、瀬戸川上流域を結ぶ路線であった。 1950年代後半から1960年代には地元の要望もあり市ノ瀬から蔵田地区、さらには県道220号線に沿って大久保地区まで延伸した。 マイカーの普及によって1970年代以降は利用者減少が進み、ワンマン化によるコスト削減等により路線を維持してきたが、1987年度より瀬戸谷小学校から上流域について通学手段の確保のため、藤枝市からの欠損補助が開始された。また減便が進む一方で、藤枝大手方面から藤枝駅前方面への系統の比率が高まっていった。 1990年代末期には大規模な路線の再編が行われ、藤枝市立総合病院に延伸した。2003年(平成15年)には温泉施設「ゆらく」の開業に伴う増便も行われ、路線維持のための工夫も図られたが、利用者減少に歯止めはかからず岡部営業所に移管後の2009年(平成21年)に全線が廃止となり、藤枝市自主運行バスへと移行している。 沿革1924年(大正13年)藤相鉄道が藤枝自動車商会を買収し、上伝馬 - 中山間の路線免許を承継した。 1926年(大正15年)3月 - 中山から市ノ瀬間、坂下に路線を延伸した。 1934年(昭和9年)藤相鉄道の時刻表では「中山線」として次の2系統を運行していた。大手 - 上傳馬 - 中山 - 市ノ瀬 大手 - 上傳馬 - 中山 - 坂下 1939年(昭和14年)6月1日改正の静岡乗合自動車の連絡乗車券に「中山線」が記載されている。 1953年(昭和28年)9月現在の静岡鉄道の時刻表および路線図では「瀬戸ノ谷線」として次の区間を運行しており、市ノ瀬系統が1日4往復、上滝沢系統が1日3往復の運行であった。藤枝大手 - 中山 - 市ノ瀬 藤枝大手 - 中山 - 上滝沢 1958年(昭和33年)12月現在の時刻表では市ノ瀬系統が蔵田まで延伸している。藤枝大手 - 上伝馬 - 矢崎橋 - 中山 - 市ノ瀬 - 蔵田 藤枝大手 - 上伝馬 - 矢崎橋 - 中山 - 上滝沢 1961年(昭和36年)1月27日 - 藤枝市議会議員、瀬戸谷地区各区長から静岡鉄道に蔵田行バスの増発の懇請書が提出された。 1977年(昭和52年)2月の路線図では藤枝大手・営業所発着に加えて藤枝駅前発着の系統が存在している。藤枝駅前 - 志太温泉入口 - 千才 - 茶町 - 清水山入口 - 矢崎橋 - 中山 - 瀬戸ノ谷小学校前 - 中里 - 市ノ瀬上 - 蔵田 - 大久保 藤枝駅前 - 志太温泉入口 - 志太温泉 - 矢崎橋 - 中山 - 瀬戸ノ谷小学校前 - 中里 静鉄藤枝営業所 - 藤枝大手 - 千才 - 茶町 - 清水山入口 - 矢崎橋 - 中山 - 瀬戸ノ谷小学校前 - 中里 - 市ノ瀬上 - 蔵田 - 大久保 静鉄藤枝営業所 - 藤枝大手 - 千才 - 茶町 - 清水山入口 - 矢崎橋 - 中山 - 上滝沢 1981年(昭和56年)3月に日本ビクター藤枝工場が操業を開始し「葉梨線」を経由して日本ビクターへの乗り入れを開始した。また、同年には金吹橋が竣工し、志太温泉経由が矢崎橋経由から金吹橋経由に変更された。 1985年(昭和60年)4月の時刻表では 志太温泉経由の中里発藤枝駅前行が朝1便のみ、上滝沢 - 日本ビクター区間便が朝晩の1往復が設定されていた。藤枝駅系統藤枝駅前 - 志太温泉入口 - 千才 - 茶町 - 清水山入口 - 矢崎橋 - 中山 - 上滝沢 藤枝駅前 - 志太温泉入口 - 千才 - 茶町 - 清水山入口 - 矢崎橋 - 中山 - 瀬戸ノ谷小学校前 - 中里 - 市ノ瀬上 藤枝駅系統 区間便藤枝駅前 - 瀬戸ノ谷小学校前、藤枝駅前 - 中里 藤枝駅系統 志太温泉経由藤枝駅前 - 志太温泉入口 - 瀬古 - 志太温泉 - 金吹橋 - 矢崎橋 - 中山 - 瀬戸ノ谷小学校前 - 中里 大手・藤枝営業所系統静鉄藤枝営業所 - 藤枝大手 - 千才 - 茶町 - 清水山入口 - 矢崎橋 - 中山 - 上滝沢 静鉄藤枝営業所 - 藤枝大手 - 千才 - 茶町 - 清水山入口 - 矢崎橋 - 中山 - 瀬戸ノ谷小学校前 - 中里 - 市ノ瀬上 - 蔵田 - 大久保 大手・藤枝営業所系統 区間便静鉄藤枝営業所 - 瀬戸ノ谷小学校前、静鉄藤枝営業所 - 蔵田 葉梨線直通 日本ビクター系統日本ビクター - 藤枝大手 - 千才 - 茶町 - 清水山入口 - 矢崎橋 - 中山 - 上滝沢 1986年(昭和61年)瀬戸ノ谷小学校前 - 大久保、並びに中山 - 上滝沢区間の廃止計画が静岡鉄道から藤枝市に伝達されたが、児童生徒、園児の通学通園のため、昭和62年度より欠損補助方式によって存続することが決定した。 1987年(昭和62年)の時刻表ではそれまで藤枝営業所発着のみだった蔵田系統に藤枝駅前発着の系統が誕生している一方で、藤枝駅前 - 上滝沢系統と中里発着の系統が廃止されている。平日の藤枝営業所発着便は藤枝営業所発が15便、藤枝営業所着が14便となっている。また「市ノ瀬上」停留所はびく石登山口に名称変更されている。藤枝駅系統藤枝駅前 - 志太温泉入口 - 千才 - 茶町 - 清水山入口 - 矢崎橋 - 中山 - 瀬戸ノ谷小学校前 - 中里 - びく石登山口 - 蔵田 - 大久保 藤枝駅系統 区間便藤枝駅前 - 瀬戸ノ谷小学校前、藤枝駅前 - びく石登山口、藤枝駅前 - 蔵田 藤枝駅系統 志太温泉経由藤枝駅前 - 志太温泉入口 - 瀬古 - 志太温泉 - 金吹橋 - 矢崎橋 - 中山 - 瀬戸ノ谷小学校前 大手・藤枝営業所系統静鉄藤枝営業所 - 藤枝大手 - 千才 - 茶町 - 清水山入口 - 矢崎橋 - 中山 - 上滝沢 静鉄藤枝営業所 - 藤枝大手 - 千才 - 茶町 - 清水山入口 - 矢崎橋 - 中山 - 瀬戸ノ谷小学校前 - 中里 - びく石登山口 - 蔵田 - 大久保 大手・藤枝営業所系統 区間便静鉄藤枝営業所 - 瀬戸ノ谷小学校前、静鉄藤枝営業所 - 蔵田 葉梨線直通便日本ビクター系統日本ビクター - 藤枝大手 - 千才 - 茶町 - 清水山入口 - 矢崎橋 - 中山 - 上滝沢 1993年(平成5年)4月の時刻表では、平日の藤枝営業所系統が1987年(昭和62年)には藤枝営業所発15便、藤枝営業所着14便あったものが1日5往復まで減便される一方で、藤枝駅系統は藤枝駅前着17便、藤枝駅前発14便にまで増加している。また志太温泉経由が廃止され、日本ビクター直通便も清水山入口まで区間縮小されている。藤枝駅系統藤枝駅前 - 志太温泉入口 - 千才 - 茶町 - 清水山入口 - 矢崎橋 - 中山 - 瀬戸ノ谷小学校前 - 中里 - びく石登山口 - 蔵田 - 大久保 藤枝駅系統 区間便藤枝駅前 - 蔵田、藤枝駅前 - びく石登山口、藤枝駅前 - 瀬戸ノ谷小学校前 大手・藤枝営業所系統静鉄藤枝営業所 - 藤枝大手 - 千才 - 茶町 - 清水山入口 - 矢崎橋 - 中山 - 上滝沢 静鉄藤枝営業所 - 藤枝大手 - 千才 - 茶町 - 清水山入口 - 矢崎橋 - 中山 - 瀬戸ノ谷小学校前 - 中里 - びく石登山口 - 蔵田 - 大久保 大手・藤枝営業所 区間便静鉄藤枝営業所 - 瀬戸ノ谷小学校前、静鉄藤枝営業所 - 蔵田 葉梨線直通便日本ビクター系統日本ビクター - 藤枝大手 - 千才 - 茶町 - 清水山入口 1998年(平成10年)5月25日 - 静岡鉄道から藤枝市に対して「藤枝市内におけるバス路線廃止・再編成計画について」の申し入れが行われ、「葉梨線」「志太温泉線」「駿河台線」等と共に路線の再編や藤枝市立総合病院への乗り換え無しでの乗り入れが協議された。 1999年(平成11年)4月1日 - 減便の一方で、1日6本が藤枝市立総合病院への乗り入れを開始した。藤枝エミナース - 藤枝市立総合病院 - 保健センター前 - 藤枝駅前 - 青木 - 志太温泉入口 - 千才 - 茶町 - 清水山入口 - 矢崎橋 - 稲葉小学校 - 中山 - 瀬戸谷小学校 - 中里 - びく石登山口 - 蔵田 2003年(平成15年)4月1日 - 7月にオープンする「瀬戸谷温泉ゆらく」への誘客のため、平日2本、土日祝日6本の増発を行い、平日13本、土日祝日5本の瀬戸谷小学校止まりが中里まで延伸した。これに伴い、瀬戸谷温泉施設「ゆらく」前バス停留所には平日往路16本、復路18本、土日祝日は往路16本、復路13本が停車した。 2004年(平成16年)3月26日現在の路線図では、1998年度を以って廃止された「中部国道線A」の市役所経由が組み入れられているが藤相田沼街道を経由するルートは廃止され、かつての「代行バス大手線」の藤枝駅発青木経由と同ルートの経由となっている。 2006年(平成18年)4月1日 - しずてつジャストライン岡部営業所に移管された。 2007年(平成19年)3月末の運行を以って瀬戸ノ谷小学校 - 大久保間、中山 - 上滝沢間が廃止され、藤枝市自主運行バスへと移行した。これに伴い藤枝駅系統の藤枝駅 - 瀬戸ノ谷小学校区間のみとなった。藤枝駅前 - 青木 - 志太温泉入口 - 千才 - 茶町 - 清水山入口 - 矢崎橋 - 稲葉小学校 - 中山 - 瀬戸ノ谷小学校 2009年(平成21年)3月末の運行を以って全線が廃止され、同地域の路線は藤枝市自主運行バスへと完全移行した。
※この「瀬戸ノ谷線」の解説は、「しずてつジャストライン藤枝営業所」の解説の一部です。
「瀬戸ノ谷線」を含む「しずてつジャストライン藤枝営業所」の記事については、「しずてつジャストライン藤枝営業所」の概要を参照ください。
瀬戸ノ谷線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 08:45 UTC 版)
「しずてつジャストライン岡部営業所」の記事における「瀬戸ノ谷線」の解説
運行系統および主要停留所藤枝駅 - 藤枝市役所 - 千才 - 中山 - 瀬戸谷小学校 概説藤枝市街中心部と市北西部の瀬戸ノ谷地区を運行する路線であった。 以前は瀬戸谷小学校から蔵田・大久保、中山から上滝沢へ向かう路線も有していたが、2007年(平成19年)3月限りで、瀬戸谷小学校 - 大久保・中山 - 上滝沢間を廃止、藤枝市自主運行バスへ移管。 2009年(平成21年)3月限りで全線廃止。 詳細は「しずてつジャストライン藤枝営業所#瀬戸ノ谷線」を参照
※この「瀬戸ノ谷線」の解説は、「しずてつジャストライン岡部営業所」の解説の一部です。
「瀬戸ノ谷線」を含む「しずてつジャストライン岡部営業所」の記事については、「しずてつジャストライン岡部営業所」の概要を参照ください。
- 瀬戸ノ谷線のページへのリンク