渇水対策とは? わかりやすく解説

渇水対策

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 09:01 UTC 版)

塩沢トンネル」の記事における「渇水対策」の解説

塩沢トンネル建設され地区山麓部では、飲料水灌漑用水、そしてニシキゴイ養魚池などの湧水使用しており、トンネル掘削当たって水源対策が必要となった飲料水として沢水用いた簡易水道使用していた地区については、地元町営上水道延長して代替する策を講じ灌漑用水源については代替水源がなかったためトンネル湧水をポンプアップして対応した塩沢トンネルでは上の原君帰、見の上川窪野田湯の沢四十日の7か所に深井設備設けた坑内低温で、そのまま水田使用する冷水障害が出るため、坑内長い流路経て水田達する場所以外では、稲の生育適温となるまで水温上昇させる温水池を2か所整備して対策した。このほか君帰工区において、湯治客を取っている鉱泉宿が使っていた、平安時代末期より湧出していたと伝わる硫化水素泉枯渇したため、同種の坑内湧出していたことから、やはり深井戸を掘削して還元して対策した。 さらに君帰工区においては原油湧出があり、坑外沈殿槽においても処理しきれず、中和剤によっても対処しきれずに、養鯉池のニシキゴイ死滅させ、法外な補償が必要となった養鯉には山麓付近湧水最適であるとされ、河川水降雨時の濁り冬期水温低下のために不適当とされることから、他の適当な場所に養鯉池を移設する補償行ったニシキゴイ適切な鑑定価格付けることが難しく大した価値のないでも補償の際には高額要求されるといった問題があり、塩沢トンネル限らず魚沼地方での工事に際してニシキゴイ対策関係者苦労させられ、「まさにお鯉様」であると表現された。

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渇水対策

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 13:05 UTC 版)

中山トンネル (上越新幹線)」の記事における「渇水対策」の解説

トンネル工事に伴い地表では渇水被害広がった。特に小野上南工区では、坑口からの自然排水によりどんどん抜いていたので、その上部にあたる小野上村子持村において深刻な被害発生した。沢が1本干上がりその他の沢も水量減少し水道用の揚水井戸では水位下がってポンプによる汲み出しができなくなったこうした問題対処のために給水車随時出動した代掻きをする時期には農業用水の不足が問題となり、トンネル湧水近く川の水をポンプアップして対応したが、水量の不足に対処するために各農家での代掻き時期調整が必要となった小野上南工区柱状節理ぶつかって大量湧水発生した際には、小野上村基幹水源地水源枯渇しトンネル湧水水源地に送る全長5 km配管村道沿って急遽建設して断水防いだ中山トンネル工事に伴う渇水で、高山村小野上村子持村の3合計約6,300人に何らかの飲料水被害生じた。また農業用水被害受けた面積83ヘクタール上る。期間中のべ4,600回の給水車出動があった。飲料水対策として水源地付け替えなどが行われ、農業用水対策としても立坑の底に設置されたタービンポンプにより揚水して給水するようになっているトンネル完成後も、高山立坑四方木立坑水道用の揚水施設として使用継続されている。 完成後の坑内湧水54トン/分程度で、このうち30トン/分程度吾妻川放流されている。本線101 km740 m地点立坑設置され、そこから国道353号の下を通って受水槽送られ放流塔から吾妻川放流されている。

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