根固工
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/12 06:24 UTC 版)
捨石工 - 根固部に大きな割石や玉石を投入する簡単な工法 そだ沈床 - そだを束ねて格子状に組み、交点を結束して下格子を造る。その上に、そだを縦横3層に敷く、 さらに、上格子を乗せ上下格子を結束する。その上に杭木を打ち柵をかき、中に割石、礫等を詰めて沈める そだ単床 - そだ沈床を簡単にしたもの 木工沈床 - 松、杉丸太を組み、井桁のようにして数層重ね、底と蓋に丸太を並べ石を詰める 蛇篭工 - 前述と同じ 枠工 - 前述と同じ 牛枠は丸太を使用した水制工で三角錐形に丸太を組み合わせ蛇籠で沈設する。機能としては透過性水制工で水衡部に群で配置されると水流の激突緩和や導流効果が期待されまた、魚巣としても効果的であるといわれている。このような工法では流域の山林の間伐材を利用することにより地域への寄与も期待できる。 蛇籠も古くから利用された河川工法である。たわみ度が大きく粗度も大きいうえ作業が容易なためよく利用されるが、籠材が折損しやすく、耐久性に乏しいのが欠点である。そのため新材料を使って改良も進められている。蛇籠は空隙間が大きいので魚類の生息環境として良好であるが空隙の多様さからみると木工沈床のほうが優れている。
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