恒温性
恒温性
恒温動物
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/24 17:46 UTC 版)
恒温動物(こうおんどうぶつ、英: homeotherm, homoiotherm、仏: animal homéotherme、独: Homoiotherme, homöothermes Tier)とは、気温や水温など周囲の温度に左右されることなく、自らの体温を一定(homeostatic)に保つことができる動物。かつては、定温動物、温血動物とも言われた。対義語は変温動物。しかしその後、動物の体温制御が種によって多様であることが発見されたため、恒温動物と変温動物の2つに分けられるという誤った考えを招く[独自研究?]これらの語は学術的には使われなくなってきている[要出典]。現在では、それぞれEctotherm、Endothermと呼ばれている。
- ^ 生物学辞典第4版より要約
- ^ ちなみに2008年現在、多くの一般的な百科事典では「(全ての)哺乳類・鳥類(のみ)が恒温動物」「それ以外の(全ての)動物は変温動物」としている。これは恒温動物(homeotherm:体温を自律的に一定範囲に保つもの)の言葉の定義からすると明白な誤り[独自研究?]といえる。恒温動物もhomeothermも単語には動物の分類属性はなにも示されていない
- ^ Journal of Comparative Physiology BAugust 1997, Volume 167, Issue 6, pp 423-429. Regulation of body temperature in the white shark, Carcharodon carcharias. Kenneth J. Goldman
- ^ a b 哺乳類では他にハムスター、ヤマネ、ハツカネズミなどで、鳥類ではハト、ペンギン、オオハシカッコウ類などで非冬眠・低気(水)温下の体温低下や体温変動幅の増大が確認されている。また、単孔類やカツオ等も含む多くのマグロ類などでは外気(水)温によって安定する体温が異なる[要出典]
- ^ 例えば、フユシャクとマルハナバチは共に0℃の外気温でも飛翔できる。しかし、変温動物であり、最適体温が低いフユシャクは晩秋~冬しか活動(飛翔)できないが、内温動物で活動最適体温そのものは高温であるマルハナバチは春〜冬でも飛翔できる[独自研究?]
- ^ John Whitfield 著、野中 香方子 訳『生き物たちは3/4が好き 多様な生物界を支配する単純な法則』化学同人、2009年1月29日。ISBN 9784759811612。
- ^ 例えばマルハナバチは蜜量が多い花では低気温下でも安定した高体温で高速に採蜜するが、蜜量が少ない花では高気温時に低体温(変温)で採蜜する。また、スズメガやヤンマは激しい活動を行わない幼虫時は典型的な変温動物である。ハチドリではこのような細かい体温制御方法の変更は報告されていない
- ^ 逆は真ではない。つまり丸い形状や、休息時などに体を丸める動物が恒温動物であるということではない。リクガメのような丸い体型、ヘビや蛾の幼虫など休息時には体を丸める変温動物は多い。つまり丸まった姿勢で出土した化石生物(メイ・ロンやトリナクソドン、三葉虫などが有名)が恒温動物であったであろうと推定することは論理の飛躍が大きい
- ^ ハナバチにも変温動物的、カリバチにも内温動物的な種は存在する。単独生活の小型ハナバチはほとんどが変温動物的である。逆に北方系の中型スズメバチであるホオナガスズメバチの飛行時体温は高度に安定している。またオオスズメバチなどでも活動時は外気温より相当高い胸部温を保っており、越冬女王等が12月にサザンカなどに訪花することがある
- ^ “アカマンボウは「温血魚」 熱を保ったまま体内循環”. CNN. (2015年5月18日) 2015年6月6日閲覧。
- ^ “科学史上初の「恒温魚」、深海の生存競争で優位に 米研究”. AFPBB News. (2015年5月15日) 2015年6月6日閲覧。
- ^ 熊本大学社会文化研究7(2009) 155ブタ・イノシシ歯牙セメント質年輪の形成要因と考古学的応用
- ^ R.M.Laws Age determination of Pinpeds with special reference to growth layersm the teeth. Zoo geogegraphical rerationship saugetierk 1962.27:l29-l46
- ^ 大泰司紀之「ニホンジカ第一切歯、第一臼歯セメント質を用いた年齢鑑定」「解剖学雑誌」48巻1973
- ^ Helen Grue and Birger Jensen 1973 Review of the formation of incremented lines in tooth cementum of terrestrial mammals. Danish review of game biology 11:pp3-48
恒温性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 12:10 UTC 版)
詳細は「恐竜恒温説」を参照 初めて恐竜が見つかったときには、爬虫類であるとして変温動物と考えられていた。それに異を唱え、「恐竜は恒温動物である」とした研究者にはジョン・オストロムやその弟子のロバート・T・バッカーなどがいる。彼らを含む研究者の一部は、恐竜を含む主竜類、特に小型の獣脚類は温血動物であったと主張している。[要出典] しかしながら脳の発達の程度、骨に年輪が見られることなどから恒温性を否定する説も存在した。しかし、骨の年輪は草食哺乳類にも存在することが判明しており、この点からも恒温性を否定する根拠とはなり得ない。 またエドウィン・ハリス・コルバートらがアメリカアリゲーターの総排泄口に温度計を差し込み、体温を計測する実験を行った結果、大型の個体程体温の変化が緩やかであるという結論が得られた。故に、「大型の竜脚類などでは容積が大きいので結果的に体温を体内に保つことが出来る「慣性恒温性」で体温を保っていた」とする主張もあり、研究が続けられている。
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