川村清雄
川村清雄
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川村 清雄(かわむら きよお、嘉永5年4月26日(1852年6月13日) - 昭和9年(1934年)5月16日)は、明治期の洋画家。幼名は庄五郎、諱は修寛(ながひろ)、通称清兵衛、号に時童。明治洋画の先駆者のひとり。近代日本絵画が洋画と日本画に分かれていく最中にあって、両者を折衷し、ヴェネツィアなどで学んだ堅実な油画技術をもって、日本画的な画題や表現で和風の油画を描く独特の画風を示した。
- ^ 但し川村家は、清雄の6代前の新六修常の代に将軍に就任した吉宗に供奉して幕臣に列したので、生国は紀州となっている
- ^ a b c d e f g 川村清雄談「洋画上の閲歴」、伊原青々園・後藤宵外編 『唾玉集』春陽堂、明治39年(平凡社〈東洋文庫592〉、1995年)。
- ^ 大沼宜規 「見立番附 山中共古のコレクション 今月の一冊 国立国会図書館の蔵書から」『国立国会図書館月報』 595号、2010年10月号、所収(PDF)
- ^ ダニエレ・ラウロ 「ヴェネツィア美術学校学籍簿」(『特別展 維新の洋画家 川村清雄』収録、180頁)
- ^ 当時のヴェネツィア美術学校学籍簿より(『特別展 維新の洋画家 川村清雄』、40頁)。
- ^ これらの作品は印刷局に保管されていたが、関東大震災で焼失。
- ^ 木村駿吉 『川村清雄 作品と其人物』 私家版、1926年。
- ^ 石橋財団石橋美術館編集・発行 『山岡+石橋コレクション 洋画家たちの明治』 2013年、p142,167。
- ^ 血縁上は父帰元の兄順次郎(病弱のため家督を継がず)の娘だが、帰元の養女になっていた。
- ^ 歌田眞介 「五 川村清雄(一八五ニ-一九三四)」「川村清雄「洗濯婦」」(坂本一道著作権代表者 『明治前期油画基礎資料集成 東京芸術大学収蔵作品』 中央公論美術出版、1991年、所収。ISBN 4-8055-0210-X。歌田眞介は多くの明治洋画の修復を担当した研究者である。また、歌田は清雄の絵を修復家の眼から観察し、清雄の遅筆の理由を、逡巡すること無く一気呵成に描くため、心技体の充実を待つうちに制作が遅延したと推測している(「《ヴェニス図》と川村清雄の油画技法」『特別展 維新の洋画家 川村清雄』展図録、2012年、123頁)。
- ^ 川村清衛 「父川村清雄の作品について」『川村清雄研究』に収録。清衛は、清雄晩年に生まれた一人息子。写真を取って父の制作を手伝っていたのがきっかけで、プロのカメラマンになった。その傍ら「川村清雄研究会」を組織し、父の作品の発掘と画業の顕彰に努めている。
- ^ 明治32年(1899年)2月27日から3月24日まで谷中の日本美術院で開かれた清雄の個展における評。前者は毎日新聞明治三十二年三月十日付、後者は時事新報(落合(2012))。
- ^ 鏑木清方 「雑誌の絵について」『新小説』(六十一周年記念)第5巻第4号、昭和25年(1950年4月発行)。
- ^ 河(ママ)村清雄談 「板と絵」(『趣味』二巻六号、彩雲閣、明治40年(1907年)6月)。
- ^ 岩切信一郎 「装幀意匠化・川村清雄 『新小説』の表紙絵を中心に」『もうひとつの川村清雄展』展図録、2012年、所収。
- ^ 柳田直美 川延安直 「徳川記念財団所蔵徳川幕府歴代将軍画像について」『福島県立博物館紀要』第21号、2007年、pp.151-162。
- ^ 丹尾安典 「川村清雄研究寄与」(早稲田大学美術史学会編『美術史研究』第24冊、1986年12月、所収。後に『川村清雄研究』に収録)。
- ^ 山口晃 『ヘンな日本美術史』 祥伝社、2012年11月、pp.247-252。
- ^ 閲覧可能先の例として、「川村清雄《建国》 1929年 Musee Guimet, Paris」『人文學報』第89巻、京都大学人文科学研究所、2003年12月、none、doi:10.14989/48621、ISSN 0449-0274。
- ^ 木村は清雄の芸術を愛したひとり。その傾倒のあまりに、参考資料にもある『川村清雄 作品と其人物』という初の本格的な清雄の評伝を上梓した。本書は私家版だが、後に本格的に出版され広い読者に読まれることを想定していたという(藤田壮介 「川村清雄 作品と其人物 画家への傾倒が書かせた本 今月の一冊 国立国会図書館の蔵書から」『国立国会図書館月報』 613号、2012年4月号(PDF))。
- ^ 原長順 「川村清雄雑記」『川村清雄研究』に収録、134頁。
- ^ 高階絵里加 2003, p. 15-16.
- ^ 『明治神宮 聖徳記念絵画館壁画』 明治神宮外苑編集・発行、1992年、137頁。
- ^ 絵画館に残る当時の未公開資料の記述より(林(2000年)233頁)。
- ^ 林洋子 「明治神宮聖徳記念絵画館について」『明治聖徳記念学会紀要』復刊第11号、1994年、所収。明治聖徳記念学会Webにて、2012年11月10日閲覧(PDF)。
- ^ 伊藤康晴編集 『館蔵品選集1 先人が遺してくれたもの』 鳥取市歴史博物館、2008年3月20日、pp.16,50。
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