岩手県盛岡市
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指定年月日:2000年(平成12年)2月1日 事業期間:1999年度 - 2003年度の5年間 主な事業者:岩手県交通・岩手県北バス 盛岡市の項にもあるとおり戦災を受けなかったため、盛岡市は盛岡城「内丸」跡付近に官庁をはじめ企業や金融機関などが集中する都市構造となっていた。古い城下町のため道が狭く、また市内に北上川、中津川、雫石川が流れており、市内中心部に入るためには橋を必ず渡る必要があるため、車線数が少ない放射道路では通勤時間帯を中心に大きな渋滞が生じていた。そのため路線バスの定時性が低下し利用者がマイカー利用に流れ、更なる渋滞の悪化を招くこととなった。 こうした問題を改善するため、盛岡市をはじめとする関係者が中心となり策定したのが盛岡市におけるオムニバスタウン計画であった。盛岡市におけるオムニバスタウン計画の特徴はゾーンバスシステムの採用である。また、もう一つの主要事業として、市と岩手県交通が1999年4月から盛岡都心循環バス「でんでんむし」の試験運行を開始、当初は盛岡市が主導するコミュニティバスという形式で、夏季と冬季の2回に分けて運行され、2000年4月1日の本格運行開始後に岩手県交通へ完全移管された。 一方、ゾーンバスシステムは、2000年度より運行計画を開始、まず、バスターミナルの整備、次に、翌2001年4月から、松園ゾーンバス試験運行の開始、利用者の意見も踏まえゾーンバスは他の地区へ拡大、2002年10月に都南ゾーンバス、翌2003年10月には青山ゾーンバスの試験運行をそれぞれ開始した。その後、ゾーンバス各路線とも、本格運行への移行後に市から県交通へ完全移管され、県交通の自主運行路線となっている。 「岩手県交通#オムニバスタウン指定」および「盛岡都心循環バス「でんでんむし」」も参照
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