対爆撃機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/09 07:56 UTC 版)
「メッサーシュミット Bf110」の記事における「対爆撃機」の解説
1943年7月から、Bf110はドイツ本土の迎撃に回された。 前述の通り、Bf110は標準武装で20mm機関砲2門、7.92mm機関砲4門と、比較的強力な武装を持っている。さらに双発であるため積載量に余裕があり、前述の通りBK3.7 37mm機関砲やさらに50mm砲を搭載することもできれば、胴体下面にガンパック(ガンポッド)を取り付けさらに両翼下に空対空ロケット弾を2発ずつ装備しその上に増槽まで装備して敵爆撃機に対する迎撃任務を行う事もできた。 英空軍は初期には昼間爆撃を試みていたが、1939年12月18日に22機で侵入したウェリントンのうち、実に15機が失われるなど甚大な被害を出し、夜間爆撃を志向する様になる。ドイツへの昼間爆撃は1942年7月以降、アメリカ第8航空軍によって実行されることとなった。 昼間迎撃戦でのBf110の活躍はそう長くは続かなかった。1943年12月下旬には、米爆撃機の護衛に第二次世界大戦最優秀戦闘機とされるP-51が投入されたからである。1944年2月20日には迎撃に出た13機のBf110のうち、実に11機を喪失、3月16日にはアウクスブルクで第76駆逐航空団43機が迎撃を行い、26機が撃墜され、10機が不時着した。Bf110は最早、昼間戦闘機として活躍できる余地は無かった。なおこの頃には後継機のMe210の改良型、Me410が登場し、やっとのことで機種更改が進んでいたが、新鋭機をもってしても状況はあまり変わらず「駆逐機」と言うコンセプト自体が破綻していた。ただし1945年2月まで第26駆逐航空団がMe410でノルウェーの沿岸パトロールを続けていたなどの例は残る。
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