じっ‐しゃ【実写】
実写
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/28 01:11 UTC 版)
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実写(じっしゃ)とは、本来は実況や実景など、あるがままの様子を文章や絵で表現、またフィルムなどに写しとることであり、記録映画を指す言葉である。
他方、アニメーションやCGなどの映像に対し、実際に撮影された映像を指す言葉としても使われており、本記事ではその意味として解説する。
概要
主に、アニメ作品や架空の物語などを実際に映像などの方式で撮影されることを指す。
映画作品やアニメ作品等の「実写版」として公開されるのが最も一般的で、実際に撮影されることで現実に近づけることができる。ほとんどの場合、俳優などが演じる実写映画の作品があるが、ドラマ作品等とは違い、仮想の作品を実際に演じるものであって、ドラマ作品のようにストーリーを作り、そのまま撮影するものとは違うと定義されることが多い。
実写とアニメ
アニメ監督の押井守が監督した実写映画『アヴァロン』について、彼は「実写素材を使用して作ったアニメーションである」と主張している。実写で撮影しても、コマ抜きやスローモーションなどでタイミングを変えるとアニメーションとも呼べるという見解もあり、この言葉の定義は今後変わることも予想される。
ただし、アニメーション自体が元々特殊技術のひとつの形でしかないため、実写素材を使ったアニメーションは単に特撮=SFXではないかという意見もある。
押井の見解は、アニメおよび実写という呼び方が技法というよりはジャンルとして差別化するかたちで実際に撮影した映像を「実写」と分ける傾向が、日本ではことさらに強いことに起因すると考えられる(アメリカなどでは、アニメーションで人気が出たら実写メディアで映像化することはごく普通であり、そういった区別もさほど必要とされない模様)。
アニメと実写の両方を兼任した監督として、アニメ漫画業界側からは庵野秀明、押井守、大友克洋、実写業界側からは鈴木清順などがいる。
アダルトビデオ
週刊文春調べによると2020年1月1日から2022年6月までの期間内に発表された日本の映像作品で、アニメや漫画、小説などを原作として実写化した925作品中、AV作品は127本であった(原作は成人漫画など)[1]。2022年時点で公認を得ての実写化はパロディ、オマージュ作品を抑え、一ジャンルとなっており、監督別本数をみても、テレビドラマ監督や映画監督を抑え、トップ2人はAV監督の名前が並んでいる。詳細はこちら。
参考資料
大塚英志、大澤信亮著『「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか』(角川書店[角川oneテーマ], 2005年)
脚注
- ^ 文藝春秋『文春ムック・週刊文春エンタ+』(2022年令和4年7月26日発行号)81頁
関連項目
実写
「実写」の例文・使い方・用例・文例
- 実写版の映画
- この物語はよく劇などで実写化されています。
- その映画はアニメと実写が混ざっている.
- 実写した映像
- 実写映画
- 「踊る大捜査線THE MOVIE 2―レインボーブリッジを封鎖せよ!」が特に人気で,実写の日本映画としてこれまでで最高の収益を得た。
- この映画は,1960年代の英国の同名テレビシリーズに基づいた実写版長編映画だ。
- 新しいゲーム機は実写映画のような画像を表示することができる。
- これは,そのシリーズを原作とする初めての実写映画である。
- 「シャカリキ!」は,曽(そ)田(だ)正(まさ)人(ひと)さんの初の連載漫画に基づいた実写映画だ。
- この世界的に有名な漫画がついに実写版ハリウッド映画になった。
- それはアニメ映画でも実写映画でもない。
- 今作で,ティム・バートン監督は実写技術とモーション・キャプチャー技術を使ってワンダーランドを再現した。
- 実写映画の「スパイダーマン」シリーズは2002年から2007年の間に3作公開された。
- 同シリーズの3作目は2010年の日本の実写映画で最高の興行収入をあげた。
- 「アベンジャーズ」はマーベル・コミックのスーパーヒーローたちを主役にした実写映画である。
- それらの映画の1本である2003年に公開された「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」は,現在でも日本の実写映画の興行収入歴代1位である。
- ベストセラー漫画シリーズ「潔(きよ)く柔(やわ)く」が,実写映画「潔く柔く」のもとになった。
- 同シリーズはすでにテレビアニメシリーズや実写映画を生み出してきた。
- これはモンキー・パンチの人気漫画シリーズに基づいた実写映画である。
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