長編映画
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長編映画(ちょうへんえいが、feature film、feature-length film)とは、商業的な娯楽プログラムにおいて、主要または唯一の作品とみなされるのに十分な上映時間を持つ物語映画(narrative film、narrative motion picture、narrative movie)である。
概要
「フィーチャー映画」という言葉はもともと、短編映画やニュース映画を含む映画館のプログラムの中で、メインとなる長編の映画を指していた。特にアメリカやカナダでは、一般的に昼興行プログラムにはカートゥーンや少なくとも1本の週刊連載映画、そして一般的に週末には2本目の長編映画が含まれていた。
フィーチャー映画(A級映画)と抱き合わせで上映される作品はB級映画と呼ばれた。
初期
最初の長編劇映画は60分の『The Story of the Kelly Gang』(1906年、 オーストラリア)であった[1]。その他の初期の長編映画には、『Les Misérables』(1909年、 アメリカ合衆国)や『L'Inferno』、『Defence of Sevastopol』(1911年)、『Oliver Twist』(アメリカ版)、『Oliver Twist』( イギリス版)、『リチャード三世』、『From the Manger to the Cross』、『Cleopatra』 (1912)、『Quo Vadis?』(1913年)、『カビリア』(1914年)、『國民の創生』(1915年)などが含まれる。
解説
長編映画の長さの概念は、時代や場所によって変化してきた。映画芸術科学アカデミーや[2][3]、AFI[4]、英国映画協会[5]によれば、長編映画の上映時間は40分以上としているが、映画俳優組合は60分以上と主張している[6][7]。
フランスの国立映画&映像センターは、1,600メートル(5,200フィート)以上の35ミリフィルムと定義している。これはトーキー映画の場合、ちょうど58分と29秒である[要出典]。
2時間という基準もあり[8]、DVDの規格が策定される際、ハリウッド映画業界から「現在のメディアを上回る高画質・高音質で、1枚につき片面133分以上の収録時間」という要望が提示された[9]。
東映取締役兼東映洋画部長の鈴木常承は1976年のインタビューにおいて、『ジョーズ(124分)』など(当時)ヒットしている洋画は2時間以内の作品であり、152分の『新幹線大爆破』は中身を濃くするため短縮する必要があると語っていた[10]。実際にアメリカ版は115分、フランス版は100分に短縮している。
脚注
- ^ “The Story of the Kelly Gang (1906)”. Australian Screen. May 26, 2014閲覧。
- ^ “93rd Academy Awards of Merit rules”. Oscars.org. Academy of Motion Picture Arts and Sciences. May 2, 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。February 18, 2021閲覧。
- ^ “Rule 2 | 79th Academy Awards Rules | Academy of Motion Picture Arts and Sciences”. September 6, 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。November 24, 2006閲覧。
- ^ The American Film Institute Catalog of Motion Pictures
- ^ “FAQ”. British Film Institute. August 27, 2018閲覧。
- ^ “SCREEN ACTORS GUILD AWARDS ELIGIBILITY MOTION PICTURES”. November 22, 2021閲覧。
- ^ “SCREEN ACTORS GUILD MODIFIED LOW BUDGET AGREEMENT”. December 29, 2009時点のオリジナルよりアーカイブ。December 10, 2008閲覧。
- ^ “2時間以上あるけど良いよ | 松竹映画100年の100選”. movies.shochiku.co.jp. 2024年11月8日閲覧。
- ^ “DVD技術解説”. パナソニック (2000年1月). 2022年1月11日閲覧。
- ^ 鈴木常承(東映取締役・営業部長兼洋画部長)・畑種治郎(東映・興行部長)・登石雋一(東映取締役・企画製作部長)・池田静雄(東映取締役・宣伝部長)、司会・北浦馨「百億を目前にした東映の頂上作戦近代的な野師精神の徹底化と『日本の首領』ほか大作づらりと並ぶ」『映画時報』1976年8月号、映画時報社、12頁。
関連項目
長編映画(1989年)
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「リトル・ニモ」の記事における「長編映画(1989年)」の解説
詳細は「NEMO/ニモ」を参照 本作のアニメ化としてもっとも規模が大きく、かつ有名なものは日本のテレコム・アニメーションフィルムが制作した劇場用アニメ『NEMO/ニモ』である。アメリカ合衆国との共同製作であり、監督は最終的に波多正美、ウィリアム・T・ハーツによって行われた。公開は1989年。15年にわたる製作期間と55億円もの巨費が投じられ、宮崎駿、高畑勲、大塚康生、レイ・ブラッドベリ、ジャン・ジロー(メビウス)など多くの著名人が製作に関わったが、日本では興行収入は9億円前後、アメリカでも137万ドル弱(約1億4000万円)にとどまり、興行的には失敗に終わった。
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「長編映画」の例文・使い方・用例・文例
- 補助映画 《主要長編映画に添えて上映する短編物など》.
- 米国の映画製作者で、作品に音のシーケンスがある最初のノーカット長編映画を含む(1902年−1979年)
- 1938年,ホープさんは長編映画「百万弗(ドル)大放送」に初めて出演した。
- この映画は,1960年代の英国の同名テレビシリーズに基づいた実写版長編映画だ。
- 最新作「風立ちぬ」が彼の最後の長編映画になる。
- また,宮﨑監督は「あと10年は仕事をするつもりですが,長編映画は作らないと思います。僕の長編アニメ映画の時代は終わったんだと強く感じます。」と話した。
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