天聖
天聖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 09:30 UTC 版)
「モンスターストライク (アニメ)」の記事における「天聖」の解説
読みは『てんせい』。 神に仕える11人の神官。神殿に隠居しているダアトを除く10人の天聖を『十天聖』と呼ばれている。 各天聖の名前は旧約聖書に登場する生命の樹に関わるセフィロトに配置された10個のセフィラに、二つ名はへプライ語に由来する。 共通している部分は、神を殺した者の証である「壊れた天使の輪」。ダアトとイェソドを除く全ての天聖に存在する。 ビナー 声 - 堀江由衣 『理解』を司る天聖。『反逆の堕天使(第1期)』10話にて通信でサンダルフォンとメタトロンに指令を出す場面で初登場し、12話で姿を現した。 神の意思に背きマスターオーブを悪用したり生命の樹の破壊と神殺しを目論むなど私利私欲を貪る悪しき天聖達とは異なり、彼らを迎え撃つ為に天界の大天使長達と協力し、ケテル亡き後の天界を統べる者として天使達を導いている。姉であり先代の『理解』を司る天聖のプライオル・ビナーに憧れを抱いているが、自分は姉のような存在にはなれないと複雑な心境を抱えている。 『エンド・オブ・ザ・ワールド』にて残りの天聖達と立ち向かう為にルシファーら5人のヒーローズを天界に集めるものの、突如現れたカエサルに連れられイェソドの元へ向かう。 イェソドに説得を試みるも受け入れなかった事で自分の非力さを実感し、自分のせいで暴走したイェソドに責任を感じ、彼を道連れにネツァクの攻撃からカエサルから奪った杖を用いてルシファーを庇いリアクターへと落ちて死亡するが、精神世界でダアトの問い掛けで天聖としての力に目覚めて復活、彼女を失った事で破滅の力が暴走したイェソドに立ち向かった。 『ルシファー 絶望の夜明け』でも登場し、ルシファーの裏切りに困惑しながらもアーサー達をサポートする。 しかし実際はマスターオーブを用いてストライク・ワールドを滅ぼす真の黒幕。事の始まりは天界が一度滅亡の危機に陥った際に姉から天聖の役割を引き継いだ時だった。当時の天聖達は自身の命惜しさを理由に正義感の強い姉なら断れないと考え生命の樹の寿命を延ばす為の生贄になる役目を押し付けていた。そんな天聖達の本心を見抜いていたビナーは姉を涙ながらに必死で説得し引き留めようとするも、彼女もまたそれを見抜いた上で天界の為に命を捧げる事を選び、ビナーに天聖の力と天界の未来を託して生命の樹と一体化し消滅した。 しかし、姉の魂が宿り、妹のビナーにとって姉の唯一の形見とも言える生命の樹も悪しき天聖達の神殺しによって破壊され生命活動が止まり、天界は再度滅亡の危機に陥った。ショックを受けたビナーは悪しき天聖全員を倒す事で生命の樹は復活するだろうと考え、ルシファー達ヒーローズと協力し悪しき天聖を全滅させる事に成功するも、悲願である生命の樹の蘇生は失敗に終わり彼女は世界の全てに絶望する。 そんな時、オラネの研究によって全ストライク・ワールドの情報が刻まれている白の書庫と、ストライク・ワールドで起こった様々な出来事が記録され世界を作り替える能力を持つ生命の樹の苗木である未来の木の存在を知った彼女はその力を追い求める様になり次第に彼女の願いは「3つのマスターオーブを用いて今ある世界を滅ぼし、未来の木の力で姉が犠牲にならずなおかつ悪しき天聖も存在しない新たな世界に作り替える」という狂気の様な歪んだ欲望に取り憑かれてしまう。後に自身の理想を実現させる手始めとしてヒーローズを利用し強力な力を持つ3つのマスターオーブと未来の木を揃えて秘密裏に現在のストライク・ワールドを全て消滅させる計画を企てその機会を窺っていた。 ビナーには生命の生死を含めた運命に干渉するという特殊能力が備わっておりその能力を活かしてクインステラの予知能力から回避し続けて計画を進めようとするも、クインステラの予知能力によって自身が死ぬ事を知らされたルシファーが先にマスターオーブを奪うという形で妨害された事により破綻。更にスルガトとパンドラを止めようと能力を発動させようとした事でクインステラに自身の居場所を知られ、ルシファーの死後にカエサルからアーサー達にルシファーの真実を暴露された事に加え、アーサーがルシファーを殺めてしまった償いとしてマスターオーブを破壊しようとした事で正体を明かし、一連の真相を語りつつ彼女の力でかつてヒーロー達に倒されたマルクト・ティファレト・コクマー・ホド・ゲブラー・ネツァク・イェソドを傀儡として蘇らせヒーローズを容赦なく攻撃し、自身も白の書庫に向かい3つのマスターオーブの力でストライク・ワールドの消滅を実行させ、未来の木の特殊能力を発動させようとする。 しかしヒーローズと連携してゲートに入りストライク・ワールドの消滅から唯一逃れて白の書庫に向かったオラゴンの必死の説得によって世界が消滅していく光景を目にして心が揺らいだ彼女は世界の未来を自分に託した姉が世界の消滅など望んではいない事を思い出し、彼女は姉と同じく未来の木に自らの命を差し出し、微笑みながら消滅した。死を引き換えに未来の木は生命の樹として成長し、荒れ果てたストライク・ワールドの復興と仲間達の蘇生・回復を行い、ストライク・ワールドには平穏が戻った。 ちなみにビナーという名は襲名制である事が『ルシファー 絶望の夜明け』のパンフレットで判明した。 プライオル・ビナー 声 - 皆口裕子 『ルシファー 絶望の夜明け』に登場するビナーの姉。存在自体は『エンド・オブ・ザ・ワールド』で示唆されていた。 先代の『理解』を司る天聖であり、ビナーにとって憧れの人物でもある。ビナーの回想シーンで登場し、生命の樹の生贄になる為に妹に天聖の使命を引き継がせ、生命の樹と同化した。 ダアト 声 - 速水奨 『知識』を司る、天界が危機に瀕した時に現れるという11番目の天聖。ゼフォンの恩人にして師匠であり、彼女から多大な信頼を寄せている。普段は煉獄の『帰れずの森』の奥地にある『目覚めの神殿』に隠居しており、ビナーですら居場所を掴めずにいた。 長く白い髭を生やした年老いた亀のような姿をしていて、青年の様な人間の姿に化けたり、杖で空間や時間を操る力を持つも、既に自分では悪しき天聖達を止められないと自ら口にする程、力は衰えてしまっている。 自身を連れにきたルシファーに対し、復活したケテルに対抗できるよう、闇属性以外の4つの試練を課して彼女に稽古をつける。 『エンド・オブ・ザ・ワールド』では神殿内で瞑想しており、イェソドを道連れにしてデスゲートのリアクターに飛び込み死んだビナーに精神世界で問い掛ける。彼女の本心を気付かせ天聖として覚醒させるきっかけを作るもそれにより体力を消耗してしまい、ビナー達の健闘でストライク・ワールドに平和が戻った事を見届けながら消滅していった。
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