大礼の人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/11 09:35 UTC 版)
『日本書紀』に現われる大礼の人物は小野妹子と吉士雄成の二人で、遣隋使である。また、遣隋使に応じて日本に来た隋の使者を、大礼哥多毗が都の近くで出迎えたことが、『隋書』にある。『日本書紀』の記述に照らして、8月3日に海石榴市で出迎えた額田部比羅夫と推定される。 また、この二書より信頼性が劣る『先代旧事本紀』に犬上御田鉏(犬上御田鍬)が大礼と見える。しかし三田耜(御田鍬)については『日本書紀』の舒明天皇2年(630年)8月5日条に大仁とある。また、『先代旧事本紀』は 推古天皇16年(608年)の吉士雄成を小仁と記している。 犬上御田鉏(犬上御田鍬) - 推古天皇12年(604年)、(先代旧事本紀)。 小野妹子 - 推古天皇15年(607年)7月3日、同16年(608年)9月11日、遣隋使・遣隋大使、(日本書紀)。 哥多毗(額田部比羅夫?) - 大業4年(608年)8月3日?、(隋書、日本書紀) 吉士雄成(乎那利) - 推古天皇16年(608年)9月11日、遣隋小使、(日本書紀)。 吉田善 (三蔵法師) - 推古天皇16年(608年)9月11日、遣隋小使、(日本書紀)。
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