大奥(秘)物語
大奥㊙物語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 14:41 UTC 版)
岡田が企画、キャスティングからタイトル付けまで全て担当した『大奥㊙物語』は、今日続く大奥もの(大奥に関する作品の一覧)や「女性時代劇」の実質的元祖となった作品。 詳細は「大奥㊙物語」を参照 本作は1967年度の日本映画配給収入でベストテン10位の大ヒットを記録、東映としても久しぶりの時代劇の大ヒットとなった。1978年の『柳生一族の陰謀』公開の際、東映は〈『丹下左膳 飛燕居合斬り』(1966年、萬屋錦之介主演・五社英雄監督)以来12年ぶりの本格時代劇〉と宣伝したが、実際はこの間、この『大奥㊙物語』を始め、多くのポルノ時代劇を製作している。 これを受け、岡田は『㊙物語』のシリーズ化を指示するが、翁長孝雄プロデューサーは、これら添え物が成人指定映画になっては、メインの任侠映画の観客が見に来なくなると危惧した。 当時の東映のメインは任侠映画だった。続く『続大奥㊙物語』『尼寺㊙物語』では、翁長が「エロ」要素を極力抑えたためとも不入りに終わる。企画部長・渡邊達人は、「一般映画に戻した方がいいんじゃないでしょうか」と岡田に進言するが、岡田は「中途半端なことしてたからアカンのや」とメジャー映画会社として初めて成人指定映画参入を図る。 東映が成人映画に参入したことで、大映、松竹、日活も追随した。日活ロマンポルノ第一弾『色暦大奥秘話』は東映大奥のパクリ 。当時日活は『戦争と人間』という名作を作っていたため、なぜいまさら東映のマネをするのかと社内外からたたかれた。
※この「大奥㊙物語」の解説は、「東映ポルノ」の解説の一部です。
「大奥㊙物語」を含む「東映ポルノ」の記事については、「東映ポルノ」の概要を参照ください。
- 大奥(秘)物語のページへのリンク