声音振盪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 07:19 UTC 版)
声音振盪とは、発声した際に生じる声の響きが、肺を通って体表まで伝わる現象のことである。まず手掌基部を背部の肺野にあてる(手拳の尺骨側を当てても良い)。両手で同時で行って片手ずつ行っても良い。患者に「ひとーつ、ひとーつ」と発声してもらい、手に響く感覚を調べる。特に左右差に気をつける。亢進している場合は限局性の肺炎の疑いがあり、減弱や消失している場合は胸壁への音の伝導が妨げられている状態を示す。具体的には、(1) 痰や胸水の貯留 (2) 無気肺 (3) 気胸 (4) 広範囲の胸膜肥厚 などの疑いがある。
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