取り口
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 09:15 UTC 版)
リーチを生かした突っ張りから右を差して左おっつけから上手を引く相撲が北尾の型で、相手によっては頭をつけることも厭わず、寄り、上手投げ、掬い投げを得意とした 。ほぼ2メートルの長身でありながら腰高や脇甘は顕著でなく、番付を上げるにつれ腰高や脇甘を招く諸手突きはめっきり減った。機敏さもある程度持ち合わせていた。がっぷりに組めば、当時の第一人者であった横綱・千代の富士をも苦しめることがあり、外四つになって肩から覆いかぶさる相撲や喉輪でも力を発揮した。 左の上手を欲しがるあまり、左に変わる癖があり、1986年5月場所の千代の富士との相星決戦ではこの変化を読まれて黒星を喫し、初優勝を逃している。しかし翌7月場所の千代の富士戦(本割)では、左へ変わりながら執念で左上手をつかみ、上手を切られてもさがりをつかみながら執念で左をさぐり、とると親指をがっちりと入れた。この執念が本割での勝ちにつながった。
※この「取り口」の解説は、「北尾光司」の解説の一部です。
「取り口」を含む「北尾光司」の記事については、「北尾光司」の概要を参照ください。
「取り口」の例文・使い方・用例・文例
- 相撲の取り口
- 取り口のページへのリンク