南場智子
【英】Tomoko Namba
南場智子とは、インターネットオークション「ビッダーズ」やモバイル向けコミュニティサイト「モバゲータウン」などを運営している、株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)の代表取締役社長である。1962年新潟県生まれ。
1986年に津田塾大学を卒業した南場智子は、外資系大手のコンサルティング企業であるマッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパンに入社した。2年の勤務の後、ハーバード大学へ留学し、MBA(経営学修士)を取得している。その後マッキンゼーに復職し、数年の勤務を経て、南場智子はマッキンゼーで日本人女性としては歴代3人目となる共同経営者(パートナー)へと就任する。そして1999年、南場智子は仲間と共にDeNAを設立、独立する。
1999年11月、インターネットオークション「ビッダーズ」を開始。オークション機能のプラットフォームを提携サイトへ提供するサービスなどにより、ビッダーズはネットオークションとしてYahoo!オークションに次ぐ規模へ成長する。また、2004年に開始された、携帯電話向けのオークションサイト「モバオク」は、携帯電話のキャリアとの提携なども相まって、日本最大級のケータイオークションサイトへと成長する。
南場智子は、2003年に内閣IT戦略本部員に就任し、翌2004年には規制改革・民間開放推進会議委員に就任している。DeNAは2005年2月に東証マザーズに上場。同年6月にモバオクの分社化も行っている。
2006年2月、DeNAは、携帯電話を対象としたゲームとSNSのサービス「モバゲータウン」の提供を開始する。モバゲータウンは、無料のゲームとアバターのコミュニティが利用できる無料のサービスで、中学・高校生を中心として爆発的人気を呼び、サービス開始からおよそ15ヶ月間で登録会員数が500万人に達する成長を見せ、大きな話題を呼んだ。
2007年、南場智子は知的財産戦略本部コンテンツ・日本ブランド専門調査会委員に就任する。また、日経ウーマンによる「ウーマン・オブ・ザ・イヤー 2007」では第1位に選出された。同2007年、DeNAは、東証一部上場を果たした。
DeNAは、新卒の社員が社長・南場智子の1日付き人として社内外の会合の供をする「ルーキーかばん持ち」制度や、毎月に1回、社員を招いて南場宅でパーティーを催す「オープン・ハウス」などのユニークな社風も知られている。モバイルポータルやeコマースを中心とした同社の積極的な事業展開は、常に注目を集めている。
(更新:2008年9月)
参照リンク
株式会社ディー・エヌ・エー
DNA of DeNA - (南場智子ブログ)
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