位相とは? わかりやすく解説

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い‐そう〔ヰサウ〕【位相】

読み方:いそう

解析学で、極限連続概念定義できるように、抽象空間集合)に与えられる適当な構造部分集合)。トポロジー

物理学で、振動波動などの周期運動過程でどの点にあるかを示す変数正弦関数で表すときの角度相当する部分の量。

地域・性別・年齢職業・階層や、書く場合と話す場合などによって、言葉違いが起こる現象


位相 【phase】

信号波形基準信号対す時間的なずれを、1サイクル360度としたときの角度表現する

【参】逆位相

位相 (Phase)

音波など周期をもった振動現象の1周期における波形位置。1周期360度として角度で表す。ステレオマルチチャンネル再生において各スピーカー正極負極接続誤りがあると逆位相の音が放射され互いに打ち消し合い正常な音像再現できないことがあるので注意が必要である。

位相

本来は、正弦波の1周期(0 〜360 度)における波形の位置を示す言葉。が、通常は、位相ずれ(歪み)のことを指す。位相が合っていないと、音像フォーカスがシャープに結ばれないし、きれいな音像も再現されない。

(執筆:オーディオビジュアル評論家 佐久間輝夫)
※この情報は「1999~2002年」に執筆されたものです。


位相

読み方:いそう
別名:フェイズ
【英】phase

位相とは、電波電流発生する周期的な波形のうち、同じ地点相当する個所を測った位置や状態のことである。

例え交流電気においては電流電圧時間とともに一定の周期をもって変化している。その周期運動繰り返し分析すると、同じ角度波形描いている個所見られる。この同形波形が位相と呼ばれている。位相を表に示した場合の線の表れ位相角呼ばれている。

なお、携帯電話などの無線通信においては、位相をずらして変調して誤差を生みだすことにより、一度通信することのできるデータ量増幅させる仕組みがとられている。主な位相変調方式としては、QPSKなどを挙げることができる。

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位相

【英】:phase

振動時々刻々の状態。ある時点における変数の値。リズム研究では、特定時点における状態、例えば「活動ピーク」「活動開始」などを代表的な位相として用いることが多い。

位相

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/13 08:30 UTC 版)

位相
phase
量記号 α
次元 無次元量
SI単位 ラジアン (rad)
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単純な振動運動は周期的に変化する変位である。

位相(いそう、英語: phase)とは、繰り返される現象の一周期のうち、ある特定の局面のことであり、波動などの周期的な現象において、ひとつの周期中の位置を示す無次元量でもある。通常は角度(単位は「」または「ラジアン」)で表される。

たとえば、時間領域における正弦波

y(t) = A sin(ωt + α)

とすると、(ωt + α) のことを位相と言う。特に t = 0 における位相 α は初期位相あるいは位相角と呼ばれる。あるいは単に、この正弦波の位相は α であるということも多い。いずれの定義を採用するにしても、上記の式のA: 振幅、ω: 角周波数、α: 位相の3つのパラメータにより、正弦波は完全に記述される。 また、位相差を求める際には同一基準の時間領域で行う。変位を用いて表した位相も同様である。 位相差は点同士、もしくは波同士に適用可能である。 例えば上式で表される波とy(t) = A sin(ωt + α+δ)で表される二つの波の位相差はδとなる。そして、このδがπの偶数倍の時、二波は同位相、πの奇数倍の時、二波は逆位相という。

複素数による表現

時間領域における複素数の正弦波は、次のように表現される。

三相交流の波形

電流電圧、信号が時間とともに変化するものを交流といい、その周期の位置が位相である。

正負両端子の波形が同位相であることをコモン・モードといい、逆をノーマル・モードという。

120度ずつ位相がずれた3系統の交流を三相交流という。

電圧電流の波形がずれ、位相差が生じた際、その位相差の余弦力率という。力率の改善に用いる進相コンデンサがある。

関連項目

脚注

外部リンク

  • 日本大百科全書(ニッポニカ)における位相の解説「(2)物理用語」『位相』 - コトバンク

位相

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/11 06:55 UTC 版)

微分同相写像」の記事における「位相」の解説

微分同相写像群は2つの自然な位相、弱位相と強位相を持つ (Hirsch 1997)。多様体コンパクトなとき、これらの2つの位相は一致する弱位相は必ず距離化可能である。多様体コンパクトでないとき、強位相は「無限遠における」関数振る舞い捉え距離化可能でない。しかしなおベール空間ではある。 M 上リーマン計量固定して弱位相は K が M のコンパクト部分集合を動くときの計量 d K ( f , g ) = sup xK d ( f ( x ) , g ( x ) ) + ∑ 1 ≤ p ≤ r sup x ∈ K ∥ D p f ( x ) − D p g ( x ) ∥ {\displaystyle d_{K}(f,g)=\sup \nolimits _{x\in K}d(f(x),g(x))+\sum \nolimits _{1\leq p\leq r}\sup \nolimits _{x\in K}\left\|D^{p}f(x)-D^{p}g(x)\right\|} d ( f , g ) = ∑ n 2n d K n ( f , g ) 1 + d K n ( f , g ) {\displaystyle d(f,g)=\sum \nolimits _{n}2^{-n}{\frac {d_{K_{n}}(f,g)}{1+d_{K_{n}}(f,g)}}} と定義する弱位相備えた微分同相写像群は Cr ベクトル場空間局所同相である (Leslie 1967)。M のコンパクト部分集合上、これは M 上リーマン計量固定してその計量対す指数写像英語版)を用いることによって従う。r が有限多様体コンパクトであればベクトル場空間バナッハ空間である。さらに、このアトラス1つチャートから別のチャートへの変換関数滑らかであり、微分同相写像群はバナッハ多様体英語版)になる。r = ∞ あるいは多様体σコンパクトであればベクトル場空間フレシェ空間である。さらに、変換関数滑らかであり、微分同相写像群はフレシェ多様体英語版)になる。

※この「位相」の解説は、「微分同相写像」の解説の一部です。
「位相」を含む「微分同相写像」の記事については、「微分同相写像」の概要を参照ください。

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位相

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 04:28 UTC 版)

名詞

 (いそう)

  1. 物理学波動などの周期的な現象において、ひとつの周期中の位置を示す無次元量
  2. 物理学化学の旧用語)化学的組成物理的状態が基本的に同一である物質形態現代ではという。
  3. 言語学同一言語体系において、使用局面異なることにより区別構成される特定の下位体系女性語符牒など。言語使用域レジスタージャンル
  4. 数学連続性連結性収束などの概念定義するために集合導入される数理的構造。ある集合与えられる開集合あるいは
  5. 或る世界社会での位置

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