ぎ‐がく【▽伎楽】
伎楽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/14 05:47 UTC 版)
伎楽(ぎがく)は、日本の伝統演劇のひとつである。日本書紀によれば、推古天皇20年(612年)、推古天皇の時代に百済人味摩之(みまし)によって伎楽が伝えられた。中国南部の呉で学んだという(『教訓抄』)。奈良時代の大仏開眼供養(天平勝宝4年(752年))でも上演され、正倉院には、その時使用された伎楽面と衣装が残され、他には法隆寺献納宝物として面が残る。伎楽面は、後の能楽などに比べずっと大型で、頭からスッポリと後頭部含めて被る形式である。行道という一種のパレードと、滑稽味をおびた無言劇と舞と楽奏で構成され、飛鳥時代から奈良時代に寺院の法会でさかんに上演されたが、鎌倉時代に至って次第に衰退し絶えた。
注釈
出典
- ^ a b c d e 服部幸雄 他 1998, p. 16.
- ^ 五世野村万之丞 2002, pp. 142、151、153-156、168-170、185.
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- ^ 服部幸雄 他 1998, pp. 25–26.
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- ^ a b 国際日本文学研究集会第30回研究発表、徐禎完『「伎楽」追跡考-東アジア仮面劇・芸能研究の一端として』2016年10月16日、p.115-124、128
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- ^ 2019.03.03第14回日本の雅楽は世界の雅楽に 天理大学雅楽部総監督「佐藤浩司」後編-『てんりせいかつ』2022年10月18日閲覧
- ^ 五世野村万之丞 2002, p. 218-220、232-239.
- ^ NPO・ACT.JTサイト「真伎楽について。」2023年10月15日閲覧
- ^ 五世野村万之丞 2002, p. 220.
- ^ 五世野村万之丞 2002, pp. 79-81、223-228.
- ^ 五世野村万之丞 2002, pp. 168–171.
- ^ 川岸宏教 1958, p. 19.
- ^ 服部幸雄 他 1998, p. 17.
- ^ 五世野村万之丞 2002, p. 227.
- ^ 五世野村万之丞 2002, pp. 223–228.
- ^ 五世野村万之丞 2002, pp. 176–178.
- ^ 五世野村万之丞 2002, p. 234-239.
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- 伎楽を奏する女
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