人々による評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/21 09:26 UTC 版)
数学誌のThe Mathematical Intelligencer の読者調査によると、この等式は「数学における最も美しい定理」 (The most beautiful theorem in mathematics) に選出されている。また、2004年に実施された Physics World 誌での読者調査ではマクスウェルの方程式と並び、「史上最も偉大な等式」(Greatest equation ever) に選出されている。 ポール・ネイヒン(ニューハンプシャー大学(英語版) 名誉教授)の著書「オイラー博士の偉大な式」(Dr. Euler's Fabulous Formula) [2006] では、この等式のために400ページも充てている。本著書ではこの等式を「数学的な美の絶対的基準」(The gold standard for mathematical beauty) としている。 コンスタンス・レイド(英語版) は、オイラーの等式を「全ての数学分野において最も有名な式」(The most famous formula in all mathematics) であると主張した。 カール・フリードリヒ・ガウスは「この式を見せられた学生がすぐにその意味を理解できなければ、その学生は第一級の数学者には決してなれない」(If this formula was not immediately apparent to a student on being told it, the student would never be a first-class mathematician.) と指摘している。 この等式がベンジャミン・パース (19世紀の数学者、ハーバード大学教授) の講義で紹介されたあと、「全く逆説的なことだ、我々はそれを理解できないし、それがどんな意義を持っているかも分からない。だが我々はそれを証明したし、それゆえにそれが間違いのない真実であると知っている」(It is absolutely paradoxical; we cannot understand it, and we don't know what it means, but we have proved it, and therefore we know it must be the truth.) と付け加えた。 スタンフォード大学の数学の教授、キース・デブリン(英語版) は「愛の本質そのものをとらえるシェークスピアのソネットのように、あるいは、単なる表面でなくはるかに深い内面から人間の形の美しさを引き出す絵画のように、オイラーの等式は存在の遥かな深遠にまで到達している」(Like a Shakespearean sonnet that captures the very essence of love, or a painting that brings out the beauty of the human form that is far more than just skin deep, Euler's equation reaches down into the very depths of existence.) と記している。 Bob Palaisが2001年に公開したエッセイ "π is wrong!" の中では、円周率πの代わりに、τ、円の周の半径に対する比率を用いれば、この式は e i τ = 1 {\displaystyle e^{i\tau }=1} という、よりシンプルな表現になると述べられている。
※この「人々による評価」の解説は、「オイラーの等式」の解説の一部です。
「人々による評価」を含む「オイラーの等式」の記事については、「オイラーの等式」の概要を参照ください。
- 人々による評価のページへのリンク