乳様突起
【英】:Processus mastoideus,Mastoid process
乳突部の大部分は、下前方に向かって突出する大きい乳様突起で占められる。その表面は胸鎖乳突筋の着くところで粗である。乳様突起の内部は成人では大部分、多数の小さい乳突峰巣で占められる。これは生後に乳様突起の発育に伴って拡がるもので、その拡がりは個体によりかなりまちまちであり、錐体の方にもおよぶ。乳突峰巣は互いに迷路状につながっていて、そのつづきは乳様突起の上半分にある乳突洞につながっている。乳突洞はその前方の小さい乳頭洞入口を経て、後方から鼓室の上部に開く。生体では鼓室の内面を被う粘膜の続きが乳突洞を経てすべての乳頭蜂巣の内面にまでおよんでいる。
乳様突起
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/11/06 14:17 UTC 版)
乳様突起(にゅうようとっき、mastoid process)は、側頭骨の後下方部、骨性外耳道の後ろ内側、茎状突起の外側にある円錐状の突起のこと。体表面から見た場合は,耳介の後ろ(耳の裏側)にあたり、体表からも見たり触れたりすることが可能ではっきりわかる突起である。大きさと形状には個体差があり、男性では女性よりも大きい。側頭骨の乳様突起を含む部分を乳突部という。
乳様突起は顎二腹筋、胸鎖乳突筋、頭板状筋、頭最長筋の付着部になっている。
乳様突起の語源はギリシア語の'masto-'(乳)で、突起の形状が乳房に似ていることを示唆している。
関連項目
- 乳様突起炎(乳突洞炎)
- 乳様突起切除術
乳様突起
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