乱流拡散
流体の流れは2つに分けられ、レイノルズ数が小さい間は流体部分が秩序正しく流れる層流となるが、レイノルズ数がある値を超えると不規則に混合しながら流れる乱流に移る。層流と乱流の大きな相違は拡散現象に著しく現れる。層流の場合には、分子運動によって速度の速いところから遅いところへ、また高温のところから低温のところへ運動量や熱などが運ばれるだけであり、運動量、熱、水分などの拡散は乱流に比べてきわめて少ない。乱流内においては分子運動のほかに流れの乱れによっても運動量、熱、そのほかの量が運ばれるので、摩擦抵抗、熱伝達、蒸発などが著しく増加する。このような作用を乱流拡散あるいは渦拡散という。
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