ちゅうせいし‐ほそくりょうほう〔‐ホソクレウハフ〕【中性子捕捉療法】
読み方:ちゅうせいしほそくりょうほう
中性子捕捉療法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/16 01:52 UTC 版)
中性子捕捉療法(ちゅうせいしほそくりょうほう、英: Neutron Capture Therapy、略称 NCT)とは、原子炉などからの中性子と癌組織に取り込まれた中性子との反応断面積が大きい元素との核反応によって発生する粒子放射線によって、選択的に癌細胞を殺すという原理に基づく癌治療法(放射線療法)である。この治療法に用いられる中性子増感元素としてはホウ素(10B)、ガドリニウム(157Gd)等が考えられているが、現在はホウ素のみが用いられており、この場合特にホウ素中性子捕捉療法(ほうそちゅうせいしほそくりょうほう、英: Boron Neutron Capture Therapy、略称 BNCT)と呼ばれる。
- 1 中性子捕捉療法とは
- 2 中性子捕捉療法の概要
中性子捕捉療法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/28 14:01 UTC 版)
「慣性静電閉じ込め核融合」の記事における「中性子捕捉療法」の解説
中性子捕捉療法 (BNCT) に適用するためにはビーム状の熱外中性子束として約1013m-2・s-1が必要とされている。D-D核融合反応を利用したIECF装置では約2.4 MeVのエネルギーを持つ高速中性子が生成されるので、これを BNCT に応用するためには適切な中性子減速材等を付加して10 keV以上のエネルギーを持つ高速中性子成分を極力低減して10 keV未満の熱外中性子束を上記の状態で得られるようにして、尚且つガンマ線の混入を極力抑える必要があり、単純にD-D核融合反応が1点で起こり、中性子が等方に発生して減速材中を中性子が無損失で通過して発生点から1 mの距離に医療照射場を設定することができた場合、中性子の発生量は1014m-2・s-1を超える必要がある。
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