中心化傾向
アンケートや人事考課などにおいて、評価が「普通」、「どちらでもない」、「まあまあ」に偏ること。
中心化傾向は、3段階、5段階などの奇数の段階を設定した絶対評価においてよく起きるとされる。例えば、ある社員を評価する際に、「悪い」の回答をすれば、人間関係でトラブルが生じるかもしれない、また、その社員のモチベーションが下がるかもしれないといった懸念が生じるため、「悪い」を選択せずに「普通」を選択してしまうことがある。また、「良い」の回答をすれば、その社員のもつ能力以上のプロジェクトを任せられて負担が大きくなってしまうという懸念が生じるため、「良い」を選択せずに「普通」を選択してしまうこともある。
中心化傾向を回避する手段としては、絶対評価の代わりに相対評価を用いる場合がある。
中心化傾向
中央化傾向/中心化傾向
・人事評価時に評価者が陥りやすいエラーで、評価結果が両極端を避け、標準(中央)に集まる傾向を指す。
・評価に自信が無い、部下の能力や実績を的確に把握していない。或いは評価に差をつけることで部下から嫌われたくないという心理作用といった自分に起因すること。
・評価基準が曖昧である、あるいは考課結果を用いた報酬(賞与など)の支払原資を勘案して、相対化(強制正規分布)させるような場合等、仕組みや運用に起因する場合も考えられる。
・中央化傾向は、人事評価時における評価内容の正当性との乖離を表現する際に用いられ、人事評価時に評価者が留意する事項として捉えられている。
・中央化傾向の予防策としては、日ごろから部下の働きを観察して、記録をとること。目標設定の段階で、部下と達成基準(例:ここまで達成できれば、評価がAにな
る)を確認する。メジャーの段階を偶数にする等が考えられる。
「中心化傾向」の例文・使い方・用例・文例
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