ネスラー試薬とは? わかりやすく解説

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ネスラー‐しやく【ネスラー試薬】

読み方:ねすらーしやく

アンモニアおよびアンモニウム塩検出用の試薬沃化(ようか)カリウム沃化水銀を含む水溶液微量アンモニア黄褐色を示す。ドイツ化学者ネスラー(J.Nessler)が発明


ネスラー試薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/20 08:07 UTC 版)

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テトラヨード水銀(II)酸カリウム
識別情報
CAS登録番号 7783-33-7 
国連/北米番号 3287
特性
化学式 K2HgI4
モル質量 786.4 g/mol
密度 1.16 g/cm3
融点

120-127 °C, 266 K, -77 °F

危険性
安全データシート(外部リンク) [1]
関連する物質
その他の陰イオン ヨウ化水銀(II)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
アンモニアに反応し、褐色の沈殿を生じたネスラー試薬

ネスラー試薬(ネスラーしやく、: Nessler's reagent)は、微量のアンモニアを検出するために用いられる試薬である。 CAS登録番号は7783-33-7。

1856年にドイツの農芸化学者ユリウス・ネスラードイツ語版により発見された。

性質

感度

試料に存在する微量のアンモニアに反応する。その感度は試料2 μL中、約0.3 μg NH3である。

毒性

水銀を含んでおり、人体、生物、環境に対して有毒である。

最近の傾向

  • かつての水質検査では定番の試薬であり、また理科の実験にも用いられていたが、その毒性や環境汚染への懸念からネスラー試薬は使われなくなりつつある。
  • 厳密さを求めるような場合を除き、試料中のアンモニア(アンモニウムイオン)の検出、定量化は、共存する亜硝酸イオン硝酸イオンの検出、定量化によって間接的に推定する方法が主流である。また、塩化水素を近づけて、塩化アンモニウムの白煙によりアンモニアの検出を行う方法もある。

脚注

  1. ^ 阿部修治, "ネスラー反応生成沈殿物の組成と構造", 化学教育, 14(3), p.325 (1966). CiNii

関連項目


ネスラー試薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/18 07:12 UTC 版)

テトラヨージド水銀(II)酸カリウム」の記事における「ネスラー試薬」の解説

この名前はユリウス・ネスラーにちなみ、アンモニアを含む試料滴下する黄色に呈色する。より高い濃度では褐色沈殿生じる。スポットテストとしての感度は、試料2 μL中アンモニア約0.3 μgである[要出典]。 NH 4 + + 2 [ HgI 4 ] 2 − + 4 OH − ⟶ HgO ⋅ Hg ( NH 2 ) I + 7 I − + 3 H 2 O {\displaystyle {\ce {{NH4^{+}}+{2[HgI4]^{2-}}+4OH^{-}->HgO\cdot {Hg(NH2)I}+{7I^{-}}+3H2O}}} ネスラー試薬は一般にヨウ化カリウム塩化水銀(II)から調製される。濃ヨウ化カリウム水溶液に、ヨウ化水銀(II)沈殿溶け残るまで熱濃塩化水銀(II)水溶液加える。その後ろ過し、水酸化カリウム少量塩化水銀(II)水溶液加える。得られ溶液冷却した後、必要な濃度希釈する。ネスラー試薬はネスラー管で使われることもある。

※この「ネスラー試薬」の解説は、「テトラヨージド水銀(II)酸カリウム」の解説の一部です。
「ネスラー試薬」を含む「テトラヨージド水銀(II)酸カリウム」の記事については、「テトラヨージド水銀(II)酸カリウム」の概要を参照ください。

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