トロースの息子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/09 07:17 UTC 版)
ギリシア神話における都市イリオスの建設者であり、都市名の名付け親である。トロイ地方の中心都市となり、トロイとも呼ばれ、そちらの名の方がよく知られている。 イーロスはダルダニア(英語版)のトロースの息子で後継者であり、アッサラコスとガニュメーデースの兄弟である。プリュギアの王が開催したレスリング大会で優勝し、賞品として50人の少年と少女を得た。また王は神託に従って彼に牛を一頭与え、その牛が横たわった場所に都市を築くように言い、イーロスはそれに従った。 それからイーロスはゼウスに祈り、奇跡を願った。するとテントの目の前に天界からパラディオンが落ちてきたが、それを目にしたとたん不信心のために盲目となった。その後アテーナーに生贄を捧げると、視力を取り戻した。 イーロスは生まれ故郷のダルダニアよりもイリオスを好み、父の死後もそこに留まり、ダルダニアは弟のアッサラコスに継がせた。このためトロイは2つの王国に分断されることになった。 イーロスの後は息子のラーオメドーンが継いだ。イーロスの妻はアドラーストスの娘エウリュディケーまたはレウキッペー(Leucippe)と言われている。イーロスには他に2人の娘があり、テミステー (Themiste) はカピュスと結婚し、テレクレイア (Telecleia) はキッセウスと結婚した。 アトラース プレーイオネー スカマンドロス イーダイアー ゼウス エーレクトラー テウクロス イーアシオーン デーメーテール ダルダノス バテイア シモエイス プルートゥス イーロス エリクトニオス アステュオケー トロース カリロエー ガニュメーデース イーロス アッサラコス ヒエロムネーメー カリュベー ラーオメドーン ストリューモー テミステー カピュス ブーコリオーン ヒケターオーン ラムポス クリュティオス ヘーシオネー アステュオケー アンキーセース アフロディーテー アセイポス ペーダソス メラニッポス ドロプス カレートール テウクロス エウリュピュロス ティートーノス エーオース アリスベー プリアモス ヘカベー メムノーン エーマティオーン アイサコス ヘクトール ポリュドーロス ヘレノス パリス カッサンドラー ポリュクセネー クレウーサ アイネイアース アステュアナクス アンドロマケー デーイポボス ヘレネー メネラーオス アスカニオス
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